愛媛県のJR堀江駅が、Xで話題になっています。

投稿したのは、@yy_so_hu_litさんです。

当ポストは執筆時点で44万件を超えて表示されており、「仁堀連絡船の名残りか」「今はこんな風になってるんですか」といったコメントが寄せられています。

そこで、LIMO編集部は話題の@yy_so_hu_litさんに取材。気になる投稿の経緯やSNSでの反響について、インタビューしました。

※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。

1. 半世紀前まで「四国の玄関口」だった駅が話題

JR堀江駅の駅舎1/5

JR堀江駅の駅舎

出所:@yy_so_hu_lit

「信じられるか?半世紀前まで四国の玄関口だったんだぜ」そんなコメントとともに投稿されたのは2枚の写真。

そこに写っていたのは、愛媛県松山市にあるJR堀江駅でした。

青い外壁の小さな駅舎には「JR 堀江駅」と書かれた看板が掲げられ、地域に溶け込むコンパクトな駅という印象です。

「JRキップ発売所」と書かれた看板2/5

「JRキップ発売所」と書かれた看板

出所:@yy_so_hu_lit

もう1枚の写真には、駅の近くに残る古い建物が写っており、看板には「JRキップ発売所」の文字が。かつて駅周辺に現在とは異なる人の流れがあったことを感じさせます。

投稿主さんはこの日、松山市内の自宅から旧北条市方面へサイクリングに出かけていました。その道中で堀江駅を通り、現在の姿を撮影したそうです。

以前は広島県に住んでいたことから、かつて国鉄が広島県側と愛媛県側を結ぶ「仁堀航路」を運航していたことは知っていました。

しかし、本州方面から四国へ渡る経路の一つだった場所を実際に訪れると、現在の堀江駅の規模に驚いたといいます。

かつての役割と現在のコンパクトな姿との対比を面白く感じ、多くの人に知ってもらおうと写真を投稿しました。

そんな堀江駅の歴史を伝える写真は、SNSで大きな反響を呼びました。

2. 「玄関口というより裏口」「懐かしい」などの声

ポストには多数のいいねに加え、リプライ欄には

  • 「玄関口と言うより裏口、裏門のイメージ」
  • 「仁堀連絡船の名残りか」
  • 「今はこんな風になってるんですか」
  • 「懐かしい」

など、当時の仁堀航路を知る人の声から、現在の駅の姿に驚く反応など、多くのコメントが寄せられました。

投稿主さんによると、仁堀航路は運航されていた当時から、比較的知名度の低い移動経路だったようです。

そのため、四国の「玄関口」というより「裏口」のような存在だったと表現する人も多く、航路の影の薄さを巡る反応が目立ったといいます。

一方で、航路の廃止によって「最長片道切符」の経路が大幅に短くなったことへ言及する人もいました。

仁堀連絡船は国鉄が運航する鉄道連絡船だったため、鉄道と船を通しの乗車券で利用できたそうです。

航路が存在した頃は、別々の経路を利用して四国へ入り、再び本州へ出る一筆書きのようなルートを組むことができました。しかし、仁堀航路の廃止後は四国へ出入りできる国鉄の経路が限られ、同じような長距離ルートを作れなくなったとのこと。

現在の小さな駅舎からは想像しにくい歴史に、当時を懐かしむ人だけでなく、初めて航路の存在を知った人からも関心が寄せられたようです。

3. 本州と四国を結んだ「仁堀航路」とは?

仁堀航路は1946年5月1日に開設された国鉄の連絡航路です。広島県の呉線・仁方駅側と、愛媛県の予讃本線・堀江駅側を船で結んでいました。

当時、本州と四国を結ぶ輸送は宇高航路へ集中しており、仁堀航路はその負担を補う目的で設けられました。開設直後は戦後の混乱期と重なり、多くの乗客が利用したとされています。

その後は利用者が減少し、運航本数の削減や使用船舶の小型化などが行われました。1965年にはフェリー化され、自動車の航送も始まりましたが、民間フェリーや高速艇などとの競争によって、利用者数はさらに減少します。

最終的に仁堀航路は1982年6月30日をもって廃止され、36年間の歴史に幕を下ろしました。

4. 著者からの一言コメント

清水 涼
写真に写る堀江駅は地域にある小さな駅という印象ですが、かつて本州と四国を結ぶ連絡船への乗り換え地点だったと知り、意外な歴史に目を引かれました。駅の近くに残る「JRキップ発売所」の看板からも、当時の人の行き来が想像できます。何げない駅の風景に地域の交通史が残されていることへ、ロマンを感じました。

5. みんな愛媛県観光でいくら使う?愛媛県の2025年の観光消費額について紹介

ここからは記事の話題にちなんで愛媛県の観光消費額についてご紹介します。

観光消費額とは、旅行者が旅行先で使うお金の合計のことです。宿泊費、飲食費、交通費、お土産代、娯楽費などが含まれ、その地域の経済効果を示す重要な指標となります。

愛媛県庁公式ホームページに掲載されている「令和7年 観光客数とその消費額」によると、2025年の愛媛県における観光消費総額は1197億円となりました。属性別では県外客が1100億円だったのに対し、県内客は97億円にとどまりました。県外から訪れる観光客の消費額が県内客を大きく上回っており、地域外からの誘客が経済効果を押し上げていることがうかがえます。

今回はXで話題になっている「かつて四国の玄関口だった堀江駅」をご紹介しました。

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参考資料

清水 涼