インド料理と聞いて、カレーとナンを思い浮かべる人は多いかもしれません。
しかし、実際には毎日食べるわけではないそうです。
@indogo_channelさんがTikTokに投稿した、北インドで朝食の定番だというカリフラワー入りのパラタを作る動画は、32万回を超えて再生されています。
1. 【朝食の定番】カリフラワーを包んで焼く北インドの「ゴビ・カ・パラタ」
動画は「インド人毎日ナンとカレーを食べないのなら、一体何を食べるのか」という問いかけから始まります。
登場する女性は、ターメリックと塩を加えたお湯でゆでたカリフラワーをフードミキサーで細かくしたもの、さらにみじん切りにしたたまねぎやパクチーをスパイスなどと混ぜて具を用意。
それを生地に包んだらもう一度伸ばし、フライパンで両面を焼き上げます。
唐辛子のアチャールとヨーグルトを添えて完成。
これが「ゴビ・カ・パラタ」。「北インドのパンジャブ地方発祥の料理」で、「朝食の定番」、ランチにも食べるそうです。
最後はちぎったパラタをアチャールやヨーグルトにつけて味わい、「これみんなに食べてほしい」「すごく美味しい」と締めくくっていました。
@indogo_channelさん、ご協力ありがとうございました!
2. パラタとナンは何が違う?「ゴビ・カ・パラタ」の名前の意味
「ゴビ」はヒンディー語でカリフラワーのこと。
「ゴビ・カ・パラタ」は、「カリフラワーのパラタ」という意味になります。
パラタは一般的に、「アタ」と呼ばれる全粒粉の生地を発酵させずに薄く伸ばし、「タワ」と呼ばれる平たい鍋で焼き上げるパンです。
これに対してナンは、精製した小麦粉の生地を発酵させ、「タンドール」と呼ばれる窯で焼くのが伝統的な作り方です。
窯を使わずにフライパンで焼けることも、パラタが家庭の朝食に向いている理由の一つといえそうです。
カレーとナンのイメージが強いインドの食卓ですが、日本で暮らすインドの人は、いまどのくらいいるのでしょうか。
3. 日本で暮らすインドの人は5万8999人、2012年末の2万1654人から増加
出入国在留管理庁の在留外国人統計によると、2025年末(令和7年末)の在留インド人は5万8999人でした。前年末の5万3974人から9.3%増え、2012年末の2万1654人と比べても大きく増えています。
3.1 インド国籍の在留外国人の主な在留資格(2025年末)
- 技術・人文知識・国際業務:1万4567人
- 家族滞在:1万3367人
- 永住者:1万84人
在留資格別では「技術・人文知識・国際業務」や「家族滞在」が多くなっています。
3.2 インドからの旅行者が日本で使うお金(2026年4-6月期)
暮らす人だけでなく、旅行で日本を訪れるインドの人も、日本でお金を使っています。観光庁「インバウンド消費動向調査」の2026年4-6月期の調査結果(2次速報)によると、インドからの旅行者の消費は次のとおりです。
- 旅行消費額:386億円(前年同期比36.3%増)
- 一般客1人当たり旅行支出:28万7186円(同10.3%増)
- 一般客1人当たりの飲食費:5万2347円
平均泊数は13.5泊でした。
身近な場所で、カレーとナンだけではないインドの家庭の味に出会える機会も増えていきそうです。
4. インドの家庭の味が身近になる?外国料理の調理師が該当する在留資格「技能」は5万4574人
出入国在留管理庁によると、在留資格「技能」は「産業上の特殊な分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する活動」で、該当例として外国料理の調理師などが挙げられています。
「技能」で日本に在留する人は2025年末に5万4574人で、前年末の4万6712人を上回りました。街のインド料理店などで腕をふるう料理人にも、この在留資格で日本に暮らしている人がいるのかもしれません。
外国の料理が身近になることは、私たちの外食の選択肢が広がることでもあります。
動画の最後に「これみんなに食べてほしい」と語っていたように、自分の国の家庭の味を伝えたいという思いが、日本の食卓や街の風景を少しずつ豊かにしていくのかもしれません。
5. 在留資格と在留外国人、よくある疑問
Q. 在留資格「技能」は、どんな人が対象?
A. 出入国在留管理庁によると、「技能」は日本の公私の機関との契約に基づき、産業上の特殊な分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する活動が対象です。
該当例として、外国料理の調理師、スポーツ指導者、航空機の操縦者、貴金属等の加工職人などが挙げられています。在留期間は5年、3年、1年または3月です。
Q. 日本には、どの国・地域の人が多く暮らしている?
A. 出入国在留管理庁によると、2025年末の在留外国人数は412万5395人で、国籍・地域別では中国(93万428人)、ベトナム(68万1100人)、韓国(40万7341人)の順に多くなっています。インドは5万8999人でした。
6. 著者からの一言コメント
参考資料
小野 温子
