ひとり暮らしをしていると、同じ年代で単身の人がどのくらいの収入で暮らしているのか、気になったことがある方もいるのではないでしょうか。

総務省統計局が2026年8月28日に公表した「令和6年全国家計構造調査」の所得に関する結果によると、2024年の単身世帯の年間収入は男性が436.6万円、女性が301.4万円でした。男女とも40歳代が最も多く、男性は561.7万円、女性は454.7万円です。

この記事では、単身世帯の世帯年収を男女別・年齢階級別に確認し、収入の中身や、家計調査でみた働く単身世帯の毎月の収入もあわせて見ていきます。11月に入り、今年の家計を振り返り来年の貯蓄計画を立てる方もいると思いますが参考にしてみてください。

1. 【おひとりさまの平均年収】世帯年収は371.2万円、5年前の341.7万円から8.6%増えた

全国家計構造調査は、家計の収入や資産などを5年ごとに調べる調査です。2024年の単身世帯の1世帯当たりの年間収入(世帯年収)は371.2万円で、2019年の341.7万円から8.6%増えました。

1.1 全国家計構造調査の年間収入は、前年11月から当年10月までの税込みの収入

調査でいう年間収入は、前年11月から当年10月までの1年間の税込みの収入です。勤め先からの収入のほか、事業・内職収入や公的年金・恩給給付なども含みます。

単身世帯の平均年齢は54.5歳でした。同じ調査で、二人以上の世帯の年間収入は740.3万円です。

2. 年代別「平均年収の一覧表」単身世帯の世帯年収を男女・年齢階級別に見ると、男女とも40歳代が最も多い

単身世帯の年間収入を男女別に見ると、男性が436.6万円、女性が301.4万円です。年齢階級別の金額は次のとおりです。

【男性】平均年収の一覧表

  • 平均:436.6万円
  • 30歳未満:453.1万円
  • 30歳代:482.9万円
  • 40歳代:561.7万円
  • 50歳代:511.6万円
  • 60歳代:376.1万円
  • 70歳代:283.1万円
  • 80歳以上:270.3万円

【女性】平均年収の一覧表

  • 平均:301.4万円
  • 30歳未満:343.3万円
  • 30歳代:377.3万円
  • 40歳代:454.7万円
  • 50歳代:395.9万円
  • 60歳代:282.4万円
  • 70歳代:228.8万円
  • 80歳以上:195.4万円

2.1 単身世帯の世帯年収は、男性は40歳代の561.7万円、女性は40歳代の454.7万円が最も多い

男性は30歳未満の453.1万円から、30歳代で482.9万円、40歳代で561.7万円まで増え、50歳代は511.6万円でした。女性も30歳未満の343.3万円から40歳代の454.7万円まで増え、50歳代は395.9万円です。

60歳代になると、男性は376.1万円、女性は282.4万円に下がります。

2.2 単身世帯の男女の年収差は50歳代で最も大きく、70歳代で最も小さい

調査の概要によると、すべての年齢階級で男性が女性を上回り、その差は50歳代で最も大きく、70歳代で最も小さくなっています。

LIMO編集部で差を計算すると、50歳代は115.7万円(511.6万円-395.9万円)、70歳代は54.3万円(283.1万円-228.8万円)です。

2.3 単身世帯の年間収入のうち、勤め先収入は男性で73.6%、女性で61.7%

年間収入に占める勤め先収入の割合は、男性が73.6%、女性が61.7%です。男女とも60歳代以下の各年齢階級では勤め先収入の割合が最も高く、70歳代と80歳以上では公的年金・恩給給付の割合が最も高くなっています。

3. 家計調査では、働く単身世帯の実収入は月38万6791円に上がった(2025年平均)

総務省統計局の家計調査でも、単身世帯の収入と支出を調べています。2025年平均の結果では、単身世帯のうち勤労者世帯(平均年齢43.3歳)の実収入は1か月平均38万6791円で、前年より名目で4.5%、実質で0.8%増えました。

3.1 家計調査の実収入は、税や社会保険料を差し引く前の毎月の収入

実収入は、勤め先からの給与などを含む、税や社会保険料を差し引く前の収入です。年平均の結果は、賞与などの臨時収入も含めて1か月あたりにならした額で示されています。

働く単身世帯の実収入38万6791円のうち、勤め先収入は36万7964円でした。

3.2 単身世帯の消費支出は月17万3042円、実質では3年連続の減少

単身世帯全体(平均年齢58.6歳)の消費支出は1か月平均17万3042円で、前年より名目で2.1%増えた一方、実質では1.5%減り、3年連続の減少となりました。

全国家計構造調査と家計調査は、調査の対象や期間が違います。金額はそれぞれの調査の中で読み、そのまま比べないようにしましょう。

2024年の単身世帯の世帯年収は男性436.6万円、女性301.4万円で、男女とも40歳代が最も多くなりました。2025年の家計調査でも、働く単身世帯の実収入は前年より増えています。

自分の年収と比べるときは、源泉徴収票の「支払金額」など、税金や社会保険料を差し引く前の金額を、同じ年齢階級の数字と並べてみると確かめやすくなります。

次からは単身世帯の金融資産と負債を男女・年齢階級別に見ていきます。

宮野 茉莉子

ひとり暮らしは、収入の使い道を自分ひとりで決められる分、年収が増える時期のお金の配分で将来の資産に差が出やすくなります。年齢階級ごとの平均を、貯蓄や返済の計画を見直すきっかけにしていただければと思います。