2. 23日の米国半導体関連株の動き
23日(現地時間)の米国市場では、主要3指数とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がそろって下落した。
同日発表された米国の購買担当者景気指数(PMI、速報値)が市場予想を上回ったうえ、原油価格も上昇してインフレ懸念が再燃した。
米長期金利(10年物国債利回り)は5.1%台と2007年以来の高水準に上昇し、ハイテク株を中心に売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のバー理事は同日の講演で、インフレ抑制に向けた「さらなる政策調整」に言及したと報じられた。
S&P500種株価指数は58.61ポイント安の7,706.03(▲0.75%)、ナスダック総合指数は308.24ポイント安の2万6,936.04(▲1.13%)、ダウ工業株30種平均は352.10ドル安の5万1,511.59ドル(▲0.68%)とそろって下落した。
半導体関連株の比重が大きいSOX指数は155.55ポイント安の1万2,534.27(▲1.23%)と、ナスダック総合指数を上回る下落率となった。
半導体・AI関連の個別銘柄は軒並み値を下げた。時価総額最大手のエヌビディア<NVDA>は3.36ドル安の225.51ドル(▲1.47%)、AMD<AMD>は9.16ドル安の614.61ドル(▲1.47%)と下落した一方、ARMホールディングス<ARM>は0.64ドル安の332.56ドル(▲0.19%)と小幅な下げにとどまった。
メモリー関連の下げが目立ち、マイクロン・テクノロジー<MU>は24.28ドル安の1,071.88ドル(▲2.22%)、サンディスク<SNDK>は70.47ドル安の1,816.57ドル(▲3.73%)、SKハイニックス<SKHY>は6.09ドル安の189.28ドル(▲3.12%)とそろって値を下げた。
半導体製造装置関連では、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング<TSM>が5.43ドル安の446.57ドル(▲1.20%)、ASMLホールディング<ASML>は3.29ドル安の1,744.61ドル(▲0.19%)と、いずれも下落した。
3. 米国の主な半導体関連株の騰落一覧(23日、現地時間終値)
23日(現地時間)の主な米半導体関連株8銘柄の終値・騰落率を一覧にまとめると、以下の通りとなる。
- エヌビディア(NVDA):225.51ドル(▲1.47%)
- AMD(AMD):614.61ドル(▲1.47%)
- ARMホールディングス(ARM):332.56ドル(▲0.19%)
- マイクロン・テクノロジー(MU):1,071.88ドル(▲2.22%)
- サンディスク(SNDK):1,816.57ドル(▲3.73%)
- SKハイニックス(SKHY):189.28ドル(▲3.12%)
- 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM):446.57ドル(▲1.20%)
- ASMLホールディング(ASML):1,744.61ドル(▲0.19%)
米半導体関連銘柄の値動き一覧1/1
出所:各データより筆者作成
4. 記者コメント
3連休明けの東京市場で日経平均は4日続伸したものの、TOPIXは安値引けとなり、指数間で明暗が分かれた。
半導体・AI関連7銘柄は5銘柄が上昇したが、キオクシアホールディングスは一時+4.80%まで上昇した後に伸び悩み、JX金属は安値引けとなるなど、高値から値を消した銘柄も目立った。
24日の国内債券市場では長期金利が急伸(債券価格は急落)した。指標となる新発10年物国債の利回りは18日と比べ0.090%高い3.075%で取引を終え、1996年8月以来およそ30年ぶりの高水準を更新した。
取引時間中には、5年物国債の利回りが過去最高を更新し、2年物国債の利回りも1995年4月以来の高さとなった。
債券先物は、中心限月の12月物が18日比71銭安の124円60銭で寄り付き、10時16分に124円74銭まで戻す場面もあったが、午後に下げ幅を広げ、14時57分には124円36銭まで下落した。
日中取引の終値は18日比90銭安の124円41銭で、中心限月としては少なくとも1999年以降で最も低い水準となった。
東京市場が休場していた23日に欧米のPMIが市場予想を上回り、米長期金利が2007年以来の水準に上昇した流れが、3連休明けの国内債券市場に波及した形となった。
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- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
高原 祥子