白髪が目立ち始めると、美容室に通う間隔は短くなりがちです。1回あたりの金額は小さくても、年間で見ると家計への影響は意外と大きくなります。

近年は、カットとカラーにメニューを絞った低価格の専門店が各地で店舗を増やしています。本記事では、白髪染めにかかる年間の費用を試算しながら、美容代とどう向き合うかを考えます。

1. 白髪染めの出費はなぜ膨らみやすいのか

白髪染めは、髪が伸びると根元の白い部分がすぐに目立ちます。そのため、見た目を保とうとすると1〜2カ月に1回のペースで染めることになりがちです。

カットやパーマと違って「間隔をあけにくい」出費であることが、負担を感じやすい理由のひとつでしょう。

2. 広がる「カット・カラー専門店」という業態

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出所:PR TIMES

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こうした需要に応える形で増えているのが、カットやカラーに特化した専門店です。

一例として、美容室チェーンを展開するアルテジェネシスのグループ会社が運営する「チョキペタ」は、2026年9月18日に横浜市戸塚区に新店舗を出しました。関東圏と関西圏で83店舗目(リリース時点)です。

同社によると、利用者の7割を40〜60代の女性が占めています。料金(税込)は、カットが1540円、前髪カットが550円です。白髪が気になる人向けの根元染めは、根元から2cmまでで2750円、全体カラーは3850円からとなっています。

予約なしで利用でき、仕上げのブローは客自身が行う仕組みです。このようにサービスの範囲を絞ることで、価格を抑えているのが特徴といえます。

3. 年間の美容代を試算してみる

上記の料金をもとに、1年間の費用を試算してみます。

【ケース】カットは2カ月に1回、白髪の根元染めは毎月

  • カット:1540円×6回=9240円
  • 根元染め:2750円×12回=3万3000円
  • 合計:年間4万2240円

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LIMOで作成

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また、毎回全体を染めるか、根元だけ染めるかでも費用は変わります。上記の料金では1回あたり1100円以上の差があり、月1回なら年間1万3200円以上の違いになります。

これは専門店に限らず、一般的な美容室でも考えられる工夫です。普段は根元だけ染め、色ムラが気になったときに全体を染めるといった調整で、出費を抑えやすくなります。

4. 低価格の専門店を使う前に知っておきたいこと

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価格の安さだけで選ぶと、満足できないこともあります。利用前に次の点を確認しておくと安心です。

  • 対応メニューの範囲:縮毛矯正やパーマなどは扱わない店舗が多く、髪の悩みによっては別の店が必要になります。
  • カウンセリングの時間:スピードを重視する業態では、じっくり相談する時間は限られる場合があります。
  • 仕上げやサービス内容:ブローやシャンプーの有無など、店舗ごとの違いを事前に確認しておきましょう。

5. 「使い分け」で美容代にメリハリを

今回の戸塚の店舗は、同じグループで幅広いメニューを扱うヘアサロンと同じ場所にあります。日常の手入れと、髪質改善などの特別なケアで店を分けるという考え方です。

これは特定の店に限った話ではありません。普段の手入れは手ごろな価格の店で、年に数回は時間をかけて相談できるサロンで、という分け方もあるでしょう。

「なんとなく同じ店に通い続ける」のをやめて目的ごとに分けるだけでも、美容代の見え方は変わってきます。

6. 働き手の面でも変化が

こうした業態は、美容師の働き方にも影響を与えています。前述の店舗では、50代・60代のスタッフや、現場を離れていた期間がある人の採用にも力を入れているとしています。

美容師免許を持ちながら現場を離れている、いわゆる「休眠美容師」を活用する動きのひとつといえそうです。メニューを絞った業態は、ブランクがある人にとって復帰しやすい場になる可能性があります。

7. 執筆者コメント:目的に合わせて通う美容室を使い分けてみて

安達 友美

白髪染めは続ける期間が長くなりやすく、1回ごとの差が年間では大きな金額になります。

染め方の工夫や、目的に合わせて店を使い分けることで、見た目を保ちながら出費を調整しやすくなります。
まずは自分の美容代を1年単位で計算してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

安達 友美