海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護活動をしている「PawsShow」さんのYouTubeアカウント@PawsShowの投稿。

頭に大きな怪我を負い、栄養失調で骨と皮だけの状態になるまで衰弱していた1匹の犬が、80日間にわたる懸命な治療とリハビリを経て、新しい家族のもとで幸せに暮らせるようになるまでの様子が紹介されています。

執筆時点で1719回再生、約407件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
道端に横たわり、頭部に大きな怪我を負ったまま身動きが取れずにいた犬・バグラット。誰にも助けを求められないまま、骨と皮だけになるまで衰弱していたといいます。保護された当初は5日間立ち上がることもできず、点滴と保温によって命をつなぐ日々が続きました。しかしバグラットは持ち前の強さで少しずつ回復に向かい、保護から50日目には自分の足で立ち上がって歩けるまでに。そして80日目、彼は完全に回復し、二度と見捨てられることのない新しい家族のもとへ旅立っていきました。

1. 【道端に置き去りにされていた犬】頭部に大けがを負い、骨と皮だけの状態になっていたバグラット

頭部に大けがを負い、骨と皮の状態で見つかったバグラット1/7

頭部に大けがを負い、骨と皮の状態で見つかったバグラット

出所:@PawsShow

投稿によると、1匹の犬が道端に横たわったまま身動きが取れず、助けを求めるように弱々しく鳴いていたといいます。誰かに置き去りにされたのか、飼い主がいるのかも分からないまま、周囲の人々はその犬に気づいても手を差し伸べようとはしませんでした。体は大きいものの骨と皮だけになるまでやせ細り、頭には大きな怪我を負っていたバグラット。心臓寄生虫(フィラリア)の感染も否定できない状態で、自力で頭を持ち上げることさえできなかったといいます。どれほどの間、誰にも助けられずに苦しんでいたのかは分かりませんが、その鳴き声を聞いた投稿者は彼を救うと決意したそうです。

動物病院に運ばれ、酸素吸入と点滴治療を受けるバグラット2/7

動物病院に運ばれ、酸素吸入と点滴治療を受けるバグラット

出所:@PawsShow

保護されたバグラットは旺盛な食欲を見せ、出された食事を残さず食べていたそうです。しかしその後、体温が急激に低下するなど容体が悪化し、点滴と保温による集中的な治療が始まりました。

それでもバグラットは懸命に生きようとする姿を見せ続けていたといいます。動物病院に運ばれてから5日が経っても、バグラットは自力で立ち上がることができませんでした。それでも保護から9日目、彼は体を動かそうとする大きな一歩を見せ、関係者たちに希望と興奮をもたらしたそうです。

保護から15日目、容体が安定したバグラットは、数百キロ離れたキャピタル・セントラル・ホスピタルへと移送されました。26日目を迎えてもなお闘いは終わっていませんでしたが、バグラットは最後まで諦めない強さを見せ続けていたといいます。

2. 【新しい家族のもとへ】50日目に自分の足で立ち上がったバグラットのその後

保護から50日目、自分の足で立ち上がり歩けるようになったバグラット3/7

保護から50日目、自分の足で立ち上がり歩けるようになったバグラット

出所:@PawsShow

保護から50日目、バグラットに大きな転機が訪れます。彼は自分の力で立ち上がり、動物病院の中を歩き回れるまでに回復したのです。優しく勇敢なバグラットの姿に、関係者たちも大きな喜びに包まれたといいます。この頃には健康状態も十分に回復し、新しい家族を迎える準備が整いました。

穏やかな表情を見せるようになった回復後のバグラット4/7

穏やかな表情を見せるようになった回復後のバグラット

出所:@PawsShow

そして保護から80日目、バグラットは完全な回復を遂げました。現在は新しい飼い主のもとで、素晴らしい毎日を送っているといいます。投稿には、二度と見捨てられることのない新しい家で幸せに暮らしてほしいという願いと、彼を見送った関係者たちの「会いたいよ、バグラット」というメッセージが添えられていました。

コメント欄では

  • 「バグラットは本当に賢くて素晴らしい子。新しいお父さんとお母さんのもとで、これからもずっと幸せに。迎え入れてくれたご家族に感謝します」
  • 「バグラットに癒やしと愛の祈りを送ります。彼にふさわしい治療と愛情深い家族に出会えますように」

など、バグラットの回復と新たな門出を祝福する声が多数寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回の投稿をリサーチしていて印象に残ったのは、バグラットが80日間という長い期間をかけて、少しずつ、しかし確実に回復していった過程が丁寧に記録されていたことです。保護された直後は頭を持ち上げることすらできず、5日が経っても立ち上がれないほど衰弱していたバグラットが、9日目に見せたわずかな動き、50日目に自分の足で歩いた瞬間、そして80日目の完全な回復に至るまで、一つひとつの変化が丹念に伝えられており、回復には決して近道がないのだと改めて感じさせられました。もし道端で衰弱していたり、大きな怪我を負っている野良犬・野良猫を見かけた場合は、自己判断で無理に保護しようとせず、まずは地域の動物保護団体や自治体、警察などに連絡し、専門家の助けを借りながら安全に対応することを心がけてほしいと思います。今回の記事を通じて一番伝えたいのは、たとえ回復までに長い時間がかかったとしても、諦めずに寄り添い続けることで救える命があるということです。バグラットのように、多くの動物たちが安心して暮らせる新しい家族と出会えることを願っています。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

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参考資料