共働き世帯が多い現在、妻が産休や育休を取って時短勤務で復職をするというケースが非常に多くなっています。仕事をしながらの育児や家事は、とても大変なものです。

夫が少しでも協力的であれば、精神的にも肉体的にも助かりますが、そうではない場合は妻にばかり負担がかかります。では、夫に育児の協力を求めるコツとは、どのようなものなのでしょうか。

そして「ワンオペ育児」には、夫婦間だけでは解決できない問題もあります。今回は、夫婦間での「ワンオペ育児」解消法と、社会全体で解決していかなければならない点について考えていきます。

男性の育児休業取得率はどのくらい?

厚生労働省の「平成29年度雇用均等基本調査」によると、2017年度の男性の育児休業取得率は5.14%となっています。非常に低いですが、2016年度は3.16%だったため、それでも1.98ポイントの上昇となっています。

一方、女性の育児休業取得率(2017年度)は83.2%と、男性の取得率との差は大きいです。

また「平成29年度 仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査研究事業 報告書―労働者アンケート調査結果―」によると、男性が「育児休業を取得しなかった理由」でもっとも多かったのは、「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」の27.8%となっています。

次いで「会社で育児休業制度が整備されていなかった」の27.5%と、男性は「育児休業を取得しなかった」というよりも「育児休業を取得できなかった」状態であることも多いのです。

妻だけが育児をする「ワンオペ育児」に潜んでいる問題点とは?