少し涼しくなってきたので、そろそろスウェットパーカーを着たい。ただ、いわゆるプルオーバーのパーカーは「一度着てしまうと脱ぎにくい」。暑くなった時のことを考えると、まだちょっと手が伸びないというのが正直なところ。

そんな季節の変わり目に注目したいのは、プルオーバーではなく、ジップタイプのパーカーです。言うまでもなく、ジップで前を開けられるので、体温調節がしやすい。ジップを開けて着た時と閉めて着た時で、コーディネートに変化をつけられるのも魅力的。

今回はそんなジップパーカーをご紹介。プロのショップスタッフの提案の中から3品をピックアップしました。

「王道の一着」に〈FSC〉のこだわりをプラス

「とにかくベーシックなものを長く愛用したい」という方であれば、王道のジップパーカーを真っ先にチェックしておきたい。メイドインジャパンの吊り編みスウェットの代名詞的存在になりつつある〈LOOPWHEELER〉。同ブランドに別注を依頼したのは、〈FREEMANS SPORTING CLUB (以下、FSC)〉。

〈FSC〉が特にこだわったのは、「パーカーの顔」とも言える、フードの見え方。提案スタッフ曰く、フードが美しく映えるようにサイズ、生地の厚さの試作を重ねたのだとか。もちろん、吊り編み特有のふっくらとした柔らかな着心地は健在です。〈FSC〉ならではのアレンジが光る、王道の一着をぜひご体感あれ。

「ワッコ」もいいけど「ブエナ」もいい

一枚で着た際のアクセントが欲しいという方は〈BUENA VISTA DEPORTE〉の一着もオススメです。胸元にさりげなく入る刺繍は浮き輪を手にしたビキニガール。ちなみに、色違いのブラックカラーに入る刺繍はバニーガールです。「よく見ればわかる」という程度のワンポイントゆえ、このくらい遊び心があってもいい。

そもそも、同ブランドを手がけるのは元Jリーガーの石塚啓次氏。同氏は人気ブランド〈WACKO MARIA〉の立ち上げメンバーでもあります。ご機嫌なモチーフ使いのセンスは〈BUENA VISTA DEPORTE〉にも共通すると言えるかも。肌触りのいい裏毛仕様なので、通年での使い勝手もいい一着です。

“アウター”としてのジップパーカー

「ジップパーカーをよりアウター的に着たい」という方であれば、〈FRED PERRY〉という選択肢もあり。フードのフロントのネック部分がスタンドカラーのように立ち上がることによって、よりアウターっぽい見え方になる一着です。

生地裏は裏毛なので、いい意味で保温性が高すぎず、3シーズンで活躍するジップパーカー。吸汗速乾性に優れた糸を使っており、着心地も快適です。従来のジップパーカーに心を惹かれなかった方は試してみてもいいのかと。他にオーセンティックなグレーのカラーもご用意あり。

あとがき

同じパーカーでもジップとプルオーバーでは、微妙にニュアンスは変わるもの。気温が定まらない時期であれば、使いやすいのは断然ジップパーカーです。通年で便利なアイテムなので、ぜひこの機会に探してみては?

FACY