後期高齢者医療制度の保険料は、医療費の増加や「子ども・子育て支援金制度」の導入などに伴い、令和8年度は全国平均で月額約8000円まで上昇することが見込まれています。
しかしこの保険料額は全国平均であり、都道府県によって金額が異なります。
本記事では、最新のデータを元に、都道府県別の後期高齢者医療制度の保険料ランキングを紹介していきます。
1. 【後期高齢者医療制度】令和8年・9年度の保険料発表「全国平均は月額7989円」
厚生労働省「後期高齢者医療制度の令和8・9年度の保険料率について」によると、令和8・9年度の後期高齢者医療制度の保険料は、全国平均で月額7989円となる見込みとされています。
後期高齢者医療制度の保険料は2年に1度見直されており、令和6・7年度の7411円より578円(7.8%)の増加となっています。
- 医療分:7989円
- 子ども分:194円
- 合計:8183円
医療分が7989円、子ども分が194円で、合計8183円を負担することになります。
なお、「子ども分」とは、令和8年度から開始される「子ども・子育て支援金」のうち、後期高齢者医療保険の加入者が保険料として負担する部分のことです。
ただし、これらの保険料額は全国平均であり、実際には都道府県により金額が異なります。
では、1人当たりの平均保険料額が一番高い都道府県はどこなのでしょうか。次章で解説していきます。
2. 【後期高齢者医療制度】都道府県ランキング「ひとりあたりの保険料」高い県はどこ?
後期高齢者医療制度の都道府県ごとの保険料について、金額が高い順にランキングしたものは以下の通りです。
- 東京都:1万352円
- 神奈川県:9842円
- 愛知県:9045円
- 大阪府:9010円
- 沖縄県:8731円
- 奈良県:8622円
- 福岡県:8330円
- 兵庫県:8301円
- 京都府:8280円
- 千葉県:8237円
- 埼玉県:8189円
- 佐賀県:8159円
- 石川県:8065円
- 滋賀県:8051円
- 岡山県:7891円
- 福井県:7840円
- 山口県:7836円
- 広島県:7831円
- 静岡県:7415円
- 香川県:7388円
- 岐阜県:7317円
- 富山県:7296円
- 北海道:7295円
- 大分県:7283円
- 三重県:7263円
- 鹿児島県:7174円
- 茨城県:7128円
- 熊本県:7088円
- 山梨県:7070円
- 宮城県:6933円
- 群馬県:6877円
- 徳島県:6829円
- 和歌山県:6771円
- 高知県:6747円
- 長野県:6745円
- 鳥取県:6568円
- 島根県:6561円
- 栃木県:6476円
- 長崎県:6192円
- 愛媛県:6186円
- 山形県:6014円
- 宮崎県:5875円
- 新潟県:5852円
- 秋田県:5847円
- 福島県:5744円
- 岩手県:5496円
- 青森県:4990円
東京都が最も高額で1万352円で、次いで神奈川県が9842円、愛知県が9045円という順です。
反対に、最も低額なのが青森県で4990円で、岩手県や福島県、秋田県など東北地方が低い傾向があります。
保険料が最も高額な東京都と低額な青森県とでは、約5300円もの差が生じており、都道府県ごとに負担する金額が大きく異なることがわかります。
3. 【後期高齢者医療制度】都道府県別「国民年金が年84万円」なら月々の保険料はいくら?
国民年金は、保険料を40年間納付した場合に満額を受給でき、令和8年度は月額7万608円、年額にすると84万7296円が受け取れます。
そこで、国民年金を年額84万円受給する場合に負担する後期高齢者医療制度の保険料を、都道府県ごとに確認していきましょう。
- 北海道:1392円
- 青森県:1175円
- 岩手県:1133円
- 宮城県:1216円
- 秋田県:1300円
- 山形県:1225円
- 福島県:1143円
- 茨城県:1155円
- 栃木県:1146円
- 群馬県:1267円
- 埼玉県:1217円
- 千葉県:1183円
- 東京都:1242円
- 神奈川県:1225円
- 新潟県:1148円
- 富山県:1302円
- 石川県:1337円
- 福井県:1263円
- 山梨県:1228円
- 長野県:1139円
- 岐阜県:1292円
- 静岡県:1192円
- 愛知県:1308円
- 三重県:1280円
- 滋賀県:1292円
- 京都府:1390円
- 大阪府:1515円
- 兵庫県:1363円
- 奈良県:1325円
- 和歌山県:1371円
- 鳥取県:1217円
- 島根県:1334円
- 岡山県:1400円
- 広島県:1285円
- 山口県:1482円
- 徳島県:1423円
- 香川県:1353円
- 愛媛県:1298円
- 高知県:1409円
- 福岡県:1548円
- 佐賀県:1603円
- 長崎県:1308円
- 熊本県:1470円
- 大分県:1492円
- 宮崎県:1300円
- 鹿児島県:1625円
- 沖縄県:1423円
最も高額なのが鹿児島県の1625円で、最も低額なのが岩手県の1133円です。いずれの都道府県でも1100〜1600円台となっており、大きな差は生じていないことがわかります。
4. 【後期高齢者医療制度】都道府県ランキング「子ども・子育て支援金」負担額が多い県は?
後期高齢者医療制度の加入者が負担する「子ども・子育て支援金」は、平均194円です。しかし、こちらも都道府県により金額が異なるため、高額な順に一覧で紹介します。
- 東京都 :265円
- 神奈川県:243円
- 愛知県:215円
- 千葉県:213円
- 埼玉県:210円
- 茨城県:204円
- 沖縄県:203円
- 奈良県:203円
- 静岡県:195円
- 広島県:194円
- 京都府:193円
- 大阪府:191円
- 兵庫県:190円
- 福井県:190円
- 三重県:186円
- 岐阜県:185円
- 宮城県:185円
- 滋賀県:184円
- 石川県:183円
- 長野県:183円
- 香川県:182円
- 富山県:182円
- 山梨県:182円
- 岡山県:179円
- 福岡県:176円
- 群馬県:174円
- 栃木県:173円
- 北海道:172円
- 新潟県:168円
- 山口県:167円
- 島根県:165円
- 佐賀県:163円
- 熊本県:161円
- 和歌山県:159円
- 岩手県:158円
- 鳥取県:158円
- 高知県:157円
- 大分県:156円
- 山形県:155円
- 徳島県:154円
- 長崎県:154円
- 福島県:154円
- 愛媛県:153円
- 鹿児島県:151円
- 宮崎県:145円
- 秋田県:144円
- 青森県:115円
最も高額なのは東京都の265円で、低額なのは青森県の115円となっており、2倍以上の差が生じています。数百円とはいえ、こちらも都道府県ごとに差があることがわかります。
なお、子ども・子育て支援金は令和9・10年も負担することが予定されています。令和8年度は平均200円が目安となっていますが、令和9年度は250円、令和10年度は350円というように、徐々に金額が上がると見込まれています。
5. おわりに
令和8年度の後期高齢者医療制度の保険料は、全国平均で約8000円になる見込みです。しかしこれはあくまでも全国平均であり、実際には都道府県によって金額が異なります。
また、令和8年度から10年度まで「子ども・子育て支援金」分も追加され、保険料の支払い負担が増加することが予想されます。
高齢者世帯にとって保険料の支払い負担が増加すると、日々の生活費に影響が出ることが考えられます。生活費の見直しなどを行い、支出を減らす必要が出てくるでしょう。
参考資料
木内 菜穂子