昨今の熱中症リスクの増大を受け、東京都渋谷区は高齢者&低所得者対象にしたエアコン購入費助成事業を実施しています。どんな人がどのように受け取れるのか、詳細を解説します。

1/3

Panya7/shutterstock.com

Panya7/shutterstock.com

1. 助成上限額は「10万円」。対象者の条件をチェック

今回の助成の目的は、「経済的な理由から自宅用のエアコンの購入が困難な世帯」の夏季の熱中症による健康被害を予防することです。助成上限額の10万円で、購入だけでなく設置費用も助成の対象となります。

対象者の必須条件は「東京都渋谷区に居住しており、自宅に冷房機能を使用できるエアコンが1台も設置されていない、またはエアコンは設置されているが、故障などで冷房機能が作動しない状態にある世帯」です。

加えて、下記のいずれかに当てはまる場合、助成金の対象となります。

  • 同一の世帯に属する人全員が、申し込みをしようとする日の属する年度(その日が4月から6月までの間は、前年度とする)区市町村民税において、均等割および所得割が非課税である世帯
  • 申し込みをしようとする日において、児童扶養手当を受給する人が属する世帯
  • 65歳以上のひとり暮らし世帯、または65歳以上のみで構成される世帯かつ同一の世帯に属する人全員について、申し込みをしようとする日の属する年度(その日が4月から6月までの間は、前年度とする)の区市町村民税に係る合計所得金額が135万円以下の世帯
  • 生活保護受給世帯である場合、臨時的一般生活費における冷暖房器具の支給要件に該当しない世帯

生活保護受給者の場合は助成金交付までの流れが一部異なるため、事前に生活支援課生活支援係に確認するようにしましょう。

2. 購入できるエアコンの条件 10万円以上の場合は差額を自己負担

助成金の対象は「エアコン本体の購入代金およびエアコン設置に係る費用」です。

助成金の上限額は10万円に設定されています。助成上限額の10万円を上回る製品もOKですが、差額は自己負担する必要があります。

また、指定された事業協力店のみ対象となる点にも注意が必要です。渋谷区が指定しているのは、以下の店舗です。

  • 株式会社あきもと あきもとでんき
  • 株式会社エイチアンドティー
  • 有限会社パラックス
  • 株式会社サジェスト
  • 株式会社リビングニホンドウ
  • 恵比寿電器産業株式会社
  • 株式会社アイフェリーチェ
  • 日本建物保全株式会社
  • エスサービス
  • 株式会社石野電機
  • はたでん 西原店
  • 株式会社ノジマ 新宿タカシマヤタイムズスクエア店
  • 株式会社 京王電業社
  • 株式会社 京王電業社 リフォーム店
  • 株式会社 ビックカメラ ビックカメラ渋谷東口店
  • 株式会社ビックカメラ ビックカメラ渋谷ハチ公口店
  • 株式会社ヤマダデンキ LABI渋谷店
  • 石野電気 上原店
  • 株式会社三晃電機
  • 株式会社はたでん
  • 株式会社 ハイロード

2/3

出所:渋谷区

出所:渋谷区

助成金は購入後にエアコンを販売した店舗に支給される流れになります。

3. 申し込み方法は「電話」のみ。購入前には自宅の訪問調査も実施

3/3

kazoka/shutterstock.com

kazoka/shutterstock.com

助成の申し込みは「電話」で行います。電話する先は渋谷区の「福祉部生活支援課生活支援係」です。窓口は土日祝日を除く午前8時半から午後5時まで受け付けています。

申し込み完了後は以下の流れで助成金を受け取ることができます。

  • 電話で申し込み。申込者が助成の対象となるかの確認
  • 自宅訪問でエアコンの設置状況や故障状況を確認
  • 訪問調査時に申込書類一式を受け取り、必要事項を記入して提出
  • 申込書類審査後、「助成対象通知書」を申込者に送付
  • 助成対象通知書を持参し、事業協力店舗でエアコンの購入費および設置費の見積書を取得
  • 見積書を生活支援課生活支援係に送付
  • 助成金交付額決定通知書を受け取り後、持参の上、事業協力店舗でエアコンを購入
  • エアコン設置後、販売店舗が生活支援課生活支援係へ申請書類一式を送付
  • 区が送付された助成金の交付申請書一式を確認でき次第、順次販売店へ助成金を交付

購入前に見積取得のために事業協力店舗を訪問する必要があるなど、申請後のフローは多く、エアコンが実際に使用できるようになるためには時間がかかります。

本事業の申請期日は2026年10月31日(土)と長く設定されていますが、暑さが本格化する前に設置を希望するなら、GW明けには動き出した方がよいでしょう。

参考資料

大蔵 大輔