老後の”2000万円問題”を解決する金融商品とは?

資産形成の基本は長期的な観点でコツコツと積み上げていくものです。今世間を騒がせている年金も、しっかり最低25年間(国民年金)、年金保険料を払い込むものです。つまり年金は、長年コツコツと積み上げる超長期投資と言っていいでしょう。

一方、問題となっている年金以外の不足分の“2000万円”を補うために金融資産で積み立てることを考えると、今後も25年、30年と運用を続けられるものでないといけません。例の金融庁レポートも、年金以外の生活費が2000万円不足するという議論はあるとして、ではどうやって年金以外の資産を増やせばいいのかは指摘していません。そこで今回は、どうやって増やすかを考えてみます。

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毎月少額を積み立てていける金融商品は意外と少ない

高額の宝くじに当たる人は別にして、普通の人はいきなり現金をドカンと手に入れることはできません。大なり小なり、毎月の給料から貯めていくのが普通でしょう。年金保険料をはじめとする社会保険料は給料から天引きですから、それとは別口で資産形成するのであれば可処分所得の残りから、ということになります。

といっても、毎月貯蓄に回せるのは数千円から多くて数万円程度でしょうから、この金額の範囲で積み立てができる金融商品を上げてみましょう。

(1) 預金(定期預金)
(2) 投資信託
(3) 株式(株式の売買単位は最低100株なので、必然的に低位株となる。Jリート(上場不動産投資信託)は1株10万円を超えているものがほとんどなので対象外)

あれこれ考えましたが、“お手軽に”毎月取り組めるのは、実際この3つくらいしかありません。若干ハードルを上げれば、ロボアドやクラウドファンディング、金投資といった、1口数千円から1万円前後の小口金融商品もありますが、コストも高く、仕組みも複雑でまだまだ一般的ではないですね。

月掛けで保険料を払っていく貯蓄性保険も、積立定期預金のような感じではありますが、あくまでその主目的は保険ですので、貯蓄性は二の次でしょう。

読者のみなさまもじっくり考えていただいて結構ですが、数千円からの小口で投資できる金融商品というのは、実のところそれほどたくさんあるわけではありません。

株式は銘柄選びが難しく、投資信託は本数が多い

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太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。