トヨタ自動車株式会社は、2026年1月29日、25年12月度および通期(1月〜12月)の販売・生産・輸出実績を発表しました。
グループ総販売台数は1132万2575台(前年比4.6%増)で、6年連続の世界トップをキープ。同グループとしても過去最高を更新しました。
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出所:トヨタ自動車株式会社
SNSでは「結局全方位戦略は正しかった」「数年前に叩かれてたのが噓みたい」とトヨタの戦略を称賛する声が相次いでいます。
※集計対象はトヨタ(レクサス含む)、ダイハツ工業、日野自動車のグループ全体です
1. 【トヨタ販売台数が過去最高】市場環境の変化に踊らされなかったトヨタ
2025年の自動車業界は、中国市場における激しい価格競争や世界的な「EVシフト」の揺り戻しによるHEV再評価など、市場環境が劇的に変化しました。
欧米の主要メーカーの多くはEV一本化を推し進めていたため、補助金の打ち切りや充電インフラ不足などによるEV需要減速によって大きな打撃を受けています。
一方、独自の全方位戦略をとっていたトヨタはHEVの再評価によって、世界中の需要を取り込みました。
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グローバル販売実績で2位のフォルクスワーゲン(VW)ですら約898万台であることからも、トヨタが大きく突き抜けていることが分かります。
2. 【トヨタ販売台数が過去最高】EVも着実に成長。北米・インド市場で絶好調
HEVの躍進が目立つトヨタですが、実はBEVも前年比142.4%(約20万台)と着実に成長しています。
全体に占める比率は低い(BYDのBEV販売は約226万台)ですが、同社の全方位戦略がどんな情勢にも左右されない強固なものであることを象徴するデータといえます。
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出所:トヨタ自動車株式会社
市場別では、北米で販売台数が前年比107.3%、インド市場が117.1%と好調でした。
北米では昨年のリコール問題から回復した「TX」や「グランドハイランダー」、インドではイノーバ・ハイクロスなどのHEVモデルが牽引した形です。
厳しい競争環境にある中国市場でも、前年比100.2%と踏みとどまっている点も見逃せません。
ブランドとしては高級路線の「レクサス」が大きな成長を遂げました。グローバル販売は約88万台(前年比103.6%)で過去最高。国内販売だけでも前年比101.6%の約9万台を記録しています。
3. 【トヨタ販売台数が過去最高】「結局全方位戦略は正しかった」と称賛の声
今回のニュースを受け、SNSでは「結局全方位戦略は正しかった」と同社の先見の明を称賛する声が相次いでいます。
21〜22年にかけて、欧州勢やテスラが急進的なEVシフトを打ち出し、未来のスタンダードとしてもてはやされました。
一方、トヨタはあえてHEV・PHEV・BEV・FCEVのいずれも切り捨てない「マルチパスウェイ(全方位)戦略」を発表し、「EVに消極的」「周回遅れのガラパゴス」と猛烈な批判を浴びました。
それから間を置かずに、EVシフトの危うさが浮き彫りになり、ユーザーも現実路線としてHEVを再評価するようになります。
そのため、25年の販売台数を見て「数年前に叩かれてたのが噓みたい」「スマホがガラケーを駆逐したようにはいかなかった」といった反応も見受けられました。
手放しで称賛する声が目立つ一方、韓国・中国企業も躍進しており、「うかうかしていられない」という声もあります。
特にBYDは今回の販売台数ランキングで初めてトップ5に食い込んでおり、通期でテスラのBEV販売台数を抜いています。
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数字だけみると、今後もトヨタの地位は盤石にみえますが、現在自動車業界は「100年に1度」とも言われる大変革の只中にあります。2025年の独走を未来のモビリティのスタンダードにつなげられるか、これまで以上に注視したいところです。
参考資料
LIMO自動車部