エヌ・ティ・ティ・データ

同社の過去5年の業績動向について見ていきましょう。経常利益では、増加傾向にあるといえます。2014年3月期に621億円であった水準が、2018年3月期には1215億円にまで増加しています。

また、当期純利益(親会社株主に帰属する)は経常利益の動向と似ており、概ね増加傾向にあるといえます。2014年3月期に232億円であったのが、2018年3月期には581億円にまで拡大しています。

同社の2018年3月期の従業員数(連結)は11万8006人。また単体では1万1263人。単体の平均年間給与は820万円で、平均年齢は38.4歳となっています。

同社の過去1年の株価を振り返っておきましょう。一時は1600円に迫りましたが、現在は1200円台となっています。2018年前半は順調に値を上げましたが、10月以降大きく値を崩した格好です。

まとめにかえて

ここでお示ししたランキングや企業が必ずしも学生の人気ランキング順というわけではありません。積極的に採用する企業が結果として上位就職先企業となっている側面もありますが、一方で学生が就職を希望しないことには最終的には就職先にはなりません。その観点からも、採用側の企業と大学生の需要と供給が一致した結果といえるでしょう。

また、注意すべきは連結従業員数と単体従業員数の違いです。たとえば、連結子会社が多い企業は一見すると従業員数が多く見えます。自分がどの会社に応募をしようとしているのかは改めて注意するのが良いでしょう。連結での従業員数が多く見えても、自分が応募している企業の従業員数が少ないこともあります。

最後に、企業研究をする際には、今回参考したような有価証券報告書や決算説明会資料なども参考にするとよいでしょう。決算説明会資料はどの投資家にもわかるように説明がされていることも多く、学生にとっても有益な資料といえます。決算説明会資料はアニュアルレポートほど堅苦しくなく、事業ごとの業績が分かりやすい資料といえます。

【参考資料】

慶應義塾大学「慶應義塾大学 2017年度 上位就職先企業(3名以上上位20社)」

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LIMO編集部