「愛情のこもったお弁当」って何? インスタのキャラ弁、デコ弁に戦慄...

インスタグラムやツイッターなどで「#お弁当」と検索すれば、色とりどりのカラフルなデコ弁や、キュートなキャラ弁の画像が出てくるわ、出てくるわ…。「幼稚園や保育園では、こんな手の込んだお弁当を作らなければいけないの?」と戦慄を覚える方もいらっしゃるのでは?

そこで今回は、少々過熱している感が否めない「お弁当作り」にスポットをあててみました。

SNSに載せることでモチベーションアップ

インスタグラムで人気の高いコンテンツのひとつが「#お弁当」。検索すると、色とりどりの美しいお弁当がずらり。忙しい朝に、いったいこんなお弁当を作る時間がどこにあるのだろう…とびっくりしてしまいます。

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彩りをしっかりと考え、子どもの好きなキャラクターのおにぎりを作り、デザートももちろん忘れずに。中にはウィンナーやミートボールに刺すピックまで手作りしている人も!

お弁当のふたを開けたとたん、目を輝かせる子どもの顔が目に浮かぶような、愛情と手間ひまをかけて作ったお弁当。文句なしに素晴らしい、ママの愛がしっかりと感じられます。

また、毎朝ハッシュタグをつけてSNSにアップしているママの中には、世界中の人から「いいね!」がもらえたり、賞賛のコメントが書き込まれたりすることでモチベーションがあがる、という方もいるようです。

子どもに喜んでもらえて自分自身も褒めてもらえる…「インスタ映え」するお弁当には母子にとって嬉しい効果がたくさんあるのも事実です。

「完成度が高い」は見た目のこと?

その一方でキャラ弁には反対のママ、キュートなお弁当なんてとても作れないから…と自信喪失してしまっているママも多いものです。

「インスタを見るたびに、子どもに申し訳ない気持ちになる」
「娘に『○○ちゃんみたいなウサギさんの可愛いお弁当にして!』とせがまれて困っている…」

というママや、

「キャラ弁やデコ弁、SNSにアップしてるお弁当なんて、ママの自己満足に過ぎない。子どものことを思ってる、とは到底考えられない」
「必要以上におかずに触れているから、不衛生な気がする」

なんて手厳しい意見を言うママの声もチラホラ聞かれます。

朝が忙しいからデコ弁、キャラ弁なんて作っていられない、お弁当は、見た目よりも栄養や味重視で作りたい。キャラ弁やデコ弁を作らない、もしくはこだわらないママの意見もごもっとも。

中には、不要なトラブルを避けるために、キャラ弁やデコ弁を禁止にしている園もあるようです。

キャラ弁やデコ弁は是か非か…。おそらく永遠に答えが出ないテーマのひとつではないでしょうか? しかし、ひとつ疑問に思うことがあります。キャラ弁やデコ弁を「完成度が高いお弁当」という表現。これは果たして正しい使い方なのでしょうか?

インスタ映えするお弁当の完成度が高くて、見た目が地味なお弁当は完成度が低い…果たして本当にそうなのでしょうか?

表現方法は違えど、お弁当は「愛」

「お弁当には母親の愛が詰まっている」とはよく聞く言葉。確かにそうだな、と思います。それは、キャラ弁やデコ弁に限らず、ママが子どもに持たせるお弁当全てに、たっぷり愛情がこもっているのではないでしょうか。

見た目を可愛く飾ったキャラ弁は、可愛いお弁当で子どもをハッピーにしてあげたい、という愛情が。
子どもの好物ばかりをいれたお弁当は、美味しくお弁当を食べてほしい、という愛情が。
栄養バランスを考えたお弁当は、お弁当を食べて元気に育ってほしい、という愛情が。

そして、冷凍食品や出来合いのものばかりになってしまったお弁当だって、「お弁当を詰める」という行為にしっかりと愛情が詰まっているんです。

とかく手間ひまをかけることこそ愛情表現である、という風に思いがちですが、決してそんなことはないのです。どんな形であれ、お弁当そのものが「愛情」。それでいいのではないでしょうか。

お弁当作りが憂鬱になる前に

お弁当作りへのモチベーションは十人十色。毎日可愛いキャラ弁、デコ弁を作ってSNSにあげることで、お弁当作りのモチベーションを持続している人もいれば、冷凍食品を使用して、できるだけ楽しているからこそ毎日作り続けられる、という人もいるのです。

もともと料理が苦手な人が「お弁当を可愛く作ることが苦じゃない」人をお手本にしてしまうと、お弁当作りが憂鬱になってしまいます。そうならないように、「お弁当を作るという行為こそが愛情なのだ」ということを忘れずにいたいものですね。

大中 千景

ニュースレター

母親として、妻として、そして、ひとりの女性として、人の心に寄り添うような文章を発信していきます。