「いくら孫とはいえ、人の子どもを預かるのって神経使いますよ。怪我させたらいけないし、食べ物も与えていいのかいちいち迷うし。1日面倒を見ると、気疲れで翌日ぐったりです。正直、冠婚葬祭などどうしてもの理由でなければ、預かるのは避けたいのが本音」(50歳/男性)

「お嫁さんの前で孫と接するときは、いろいろ気になります。育児に対する考え方が違っても、私たちに面と向かって言いづらいでしょうから。私の何気ないひと言がイヤミと勘違いされたら困るので…孫に話しかけるときも、お嫁さんの育児を否定しないように気をつけています」(58歳/女性)

実母に見てもらうときにありがちな話ですが、預かっているのにも関わらず小言を言ってしまったことはありませんか?「甘いもの食べさせすぎないで」など直接言うだけでなく、子どもに「もしかして今日ずっとテレビばかり見てたの?」と問うことも、間接的にじーじ・ばーばを責めているように聞こえるかもしれません。

お昼も何か食べさせてくれるだろうと期待して、用意もせずに預ける。これも、じーじ・ばーばにとっては「何を食べさせようか…」と悩みの種になることもあります。

また意外と義母も、我が子が生んだ子どもでないからこそ遠慮をすることもあるようです。

親に甘えっぱなしの番は終わり

まさに“親しき仲にも礼儀あり”かもしれませんね。結婚して子どもができてひとつの家庭を築いている今、実の親であっても別の家庭。いつまでも甘えるわけにはいかないこともあります。じーじ・ばーばが孫疲れをして、いざ本当に困ったときに助けてもらえない!なんてことになりませんように。日頃から甘えの度が過ぎていないか、考えることも必要なのかもしれません。

桜井 まどか