4月に新生活が始まり、そろそろ落ち着き始めたこの時期は、貯蓄をスタートするのに絶好のタイミングです。

実際に貯蓄を始める際に、自分たちと同じ年代がいくら貯蓄しているのか、気になる人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は年代別の平均貯蓄額について解説します。

効率的に貯蓄するうえで有効な対策も解説するので、あわせて確認してください。

1. 平均貯蓄額は年代別でいくら?〈20歳代~70歳代〉

金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに、年代別の「金融資産保有割合」と「金融資産平均額」を確認します。

1.1 年代別の金融資産保有割合

20歳代から70歳代の年代別に金融資産の保有割合を見ると、年代が上がるにつれて貯蓄をしている割合が高くなりました。

【写真1枚目/全2枚】年代別に見る”金融資産”の保有割合。2枚目の写真で「年齢別の賃金一覧」を確認・比較!

年代別に見る”金融資産”の保有割合

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」を元に筆者作成

  • 20歳代:63.2%
  • 30歳代:71.6%
  • 40歳代:73.2%
  • 50歳代:72.6%
  • 60歳代:79.0%
  • 70歳代:80.8%

では、年代別に貯蓄額がいくらになるか確認しましょう。

1.2 年代別の金融資産平均

20歳代から70歳代の年代別に金融資産の平均保有額を見ると、20歳代から60歳代までは徐々に増加しました。

  • 20歳代:249万円
  • 30歳代:601万円
  • 40歳代:889万円
  • 50歳代:1147万円
  • 60歳代:2026万円
  • 70歳代:1757万円

全年代の平均額は1307万円となりました。以上から、どちらも年代が上がるにつれて貯蓄額が徐々に増加しています。

一方、20歳代は他の年代に比べて金融資産を保有していない割合がおよそ3人に1人でした。20歳代の金融資産保有割合が、他の年代に比べて低い要因を確認しましょう。