2. 子育てと労働時間の意識調査

続いては、子育てをする女性の労働に対する意識調査を紹介します。

株式会社ワーク・ライフバランスによる調査「企業の働き方改革に関する実態調査(2023年度)」では、女性の労働に対する意識について、次のような結果となりました。

  • 子どもを産み育てたいと思える理想的な労働時間:1日5時間~7時間未満
  • 管理職になりたいと思えるようになるために必要と考えるもの:1位「労働時間が1日6時間程度」

2.1 子育てにおける理想的な労働時間は5時間~7時間未満

子育てや家事をすると、どうしても時間を取られます。

1日は24時間と決まっている以上、労働時間を短縮して生活にゆとりを持たせたいと考える女性が多いようです。

労働基準法では、残業時間外労働を除いた1日の労働時間の上限が8時間となっています。

企業の定時を上限に設定しなければならない理由は特にありませんが、実態としては正社員の1日の定時を8時間程度にする企業が多いと考えられます。

すなわち子育て世代の女性にとって、正社員の労働時間は基本的に「長すぎる」と感じてしまうということです。

女性の子育てと仕事の両立を促進するためには、短時間勤務など労働時間に配慮した取り組みが望ましいといえます。

同調査では、欲しい子供の人数と適正な労働時間の分布についてもまとめられています。

子どもは1人で充分と考えている女性は「6~7時間未満」を理想とする人の割合が最も多いという結果に。

一方で、2人もしくは3人以上の子どもが欲しい女性では、いずれも5~6時間未満を理想とする方が多いようです。

3. 労働時間が6時間以下なら管理職になりたいと思える

30歳代以下の女性を対象にした調査では「労働時間が6時間以下になるなら管理職になりたい」と考える方が多いようです。

裏を返せば、労働時間が長くなるようなら必ずしも出世しなくともよい、と考えている方が少なからずいることを意味します。

必ずしも皆が出世を目指す時代ではありません。現代では、働き方や価値観も多様化しているといえるでしょう。

参考資料

太田 彩子