3. 厚生年金を「月額15万円以上・12万円以上」受給している割合
月給31万8300円の人が受け取れる厚生年金（国民年金を含む）の目安額は約15万400円でした。
また、時給1412円の人が受け取れる厚生年金（国民年金を含む）の目安額は約12万800円です。
では、それ以上の年金を実際に受給している高齢者はどれほどいるのでしょうか。
厚生労働省の資料から「月額15万円以上の割合」「月額12万円以上の割合」を見ていきましょう。
3.1 厚生年金月額ごとの受給者数
- 1万円未満：6万1358人
- 1万円以上～2万円未満：1万5728人
- 2万円以上～3万円未満：5万4921人
- 3万円以上～4万円未満：9万5172人
- 4万円以上～5万円未満：10万2402人
- 5万円以上～6万円未満：15万2773人
- 6万円以上～7万円未満：41万1749人
- 7万円以上～8万円未満：68万7473人
- 8万円以上～9万円未満：92万8511人
- 9万円以上～10万円未満：112万3972人
- 10万円以上～11万円未満：112万7493人
- 11万円以上～12万円未満：103万4254人
- 12万円以上～13万円未満：94万5662人
- 13万円以上～14万円未満：92万5503人
- 14万円以上～15万円未満：95万3156人
- 15万円以上～16万円未満：99万4044人
- 16万円以上～17万円未満：104万730人
- 17万円以上～18万円未満：105万8410人
- 18万円以上～19万円未満：101万554人
- 19万円以上～20万円未満：90万9998人
- 20万円以上～21万円未満：75万9086人
- 21万円以上～22万円未満：56万9206人
- 22万円以上～23万円未満：38万3582人
- 23万円以上～24万円未満：25万3529人
- 24万円以上～25万円未満：16万6281人
- 25万円以上～26万円未満：10万2291人
- 26万円以上～27万円未満：5万9766人
- 27万円以上～28万円未満：3万3463人
- 28万円以上～29万円未満：1万5793人
- 29万円以上～30万円未満：7351人
- 30万円以上～：1万2490人
3.2 厚生年金月額ごとの男女別割合
厚生年金を月額15万円以上受給している方は737万6574人 。割合にすると50％の方は受給できていますが、男女別に見ると男性が64.9％、女性が9.3のみです。
また、12万円以上の厚生年金を受給している方は1020万895人。割合にして63.8 ％で、男性が82.6％、女性が26.7％でした。
男性にとっては「月額15万円以上」が比較的目指しやすいものの、女性では「月額12万円」も難しい様子がわかります。
そもそも厚生年金に加入して働き続ける女性が少なかった時代なので、こうした男女差があるのは仕方のない側面もあります。
今後は徐々に解消されていくと考えられます。
4. まとめにかえて
厚生労働省が公表する賃金情報をもとに、将来の年金額を試算しました。
実際には平均通りの賃金である人の方が少ないので、年金額も個人によって変わるでしょう。
大切なのは、今の賃金が将来の年金額にも影響するということです。
なお、 短時間労働者の場合はそもそも厚生年金に加入していないというケースも考えられます。
政府は「⼒強い賃上げ」を強調していますが、すべての人にとって賃金上昇を実感できる局面はまだ先になると考えられます。
キャリアを考える上では、年金への影響もしっかり押さえておきましょう。
参考資料
太田 彩子
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