4. 会社員の退職金はいくら?2000万円はある?

厚生労働省「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」をもとに、ここでは会社員の退職金を見ていきます。

そもそも退職給付(一時金・年金)制度がある企業は74.9%だけでした。

4.1 退職事由ごとの退職金(2023年)

退職事由ごとの退職金は、学歴ごとに以下のとおりです。

【大学・大学院卒】

  • 定年:1896万円
  • 会社都合:1738万円
  • 自己都合:1441万円
  • 早期優遇:2266万円

【高校卒】

  • 定年:1682万円
  • 会社都合:1385万円
  • 自己都合:1280万円
  • 早期優遇:2432万円

4.2 勤続年数ごとの退職金(定年退職)

勤続年数ごとの退職金(定年退職)は、学歴ごとに以下のとおりです。

【大学・大学院卒】

  • 20~24年:1021万円
  • 25~29年:1559万円
  • 30~34年:1891万円
  • 35年以上:2037万円
  • 合計:1896万円

【高校卒】

  • 20~24年:557万円
  • 25~29年:618万円
  • 30~34年:1094万円
  • 35年以上:1909万円
  • 合計:1682万円

5. まとめにかえて

国家公務員と企業の退職金を確認しました。

そもそも企業では退職金の制度がないこともありますし、企業規模や業種などによってもその水準はさまざまです。

公務員より平均額が高い企業もあるものの、全体平均で見ると「公務員の方が安定している」という見方はあながち間違いではないのかもしれませんね。

一方で、当事者である国家公務員は「定年退職後も働きたい人」が83.3%もいます。

実際には退職金だけで老後生活を送るのは心もとなく、セカンドキャリアを考える人が多いことが浮き彫りになりました。

「退職金がいくらあれば老後が安心なのか」については、それぞれの生活環境や支出状況、家族構成によっても異なるでしょう。

また年金の目安額によっても必要額が異なります。

老後を意識し始めたとき、まずは「年金」「退職金」の目安額を知ることが重要です。

そのうえで、足りない老後資金の準備方法について、検討を始めていきましょう。

参考資料

太田 彩子