2. 主婦年金が廃止されると年金保険料はいくらになるのか

現在、第3号被保険者(主婦年金)は保険料の負担なく国民年金に加入できますが、もし第3号被保険者が廃止されると家計にどのような影響があるのでしょうか。

現在、第1号被保険者が支払う年金保険料は月額1万6980円、年間20万3760円です。そのため、第3号被保険者が廃止されると専業主婦(夫)でも年間20万3760円相当の負担が生じることとなります。

また、現在は無料の健康保険料も発生することになるため、さらに家計への負担は重くなります。

3. 働けば老後に受け取れる年金額は増える

もしも第3号被保険者が廃止となると、今まで働いていなかった人が働き始めたり、勤務時間を抑えていた人がもっと長く働くようになったりすることが想定されます。

現在、第1号被保険者の専業主婦(夫)が受け取る年金は月額6万8000円ですが、働くことにより年収が増えると、老後にもらえる年金額は増えます。

2024年度の公的年金の年金額例

2024年度の公的年金の年金額例

出所:日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」

以下の条件で、現役時代の平均年収ごとに老後にもらえる年金額をシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23歳から60歳まで厚生年金に加入
  • 65歳から年金の受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの目安年金受給額

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」をもとに筆者作成

3.1 平均年収ごとの年金受給額

 平均年収  年金受給額

  • 200万円  月9万5000円
  • 300万円  月11万3000円
  • 400万円  月12万7000円
  • 500万円  月14万5000円
  • 600万円  月16万3000円
  • 700万円  月17万7000円
  • 800万円  月19万1000円

平均年収が300万円あれば、老後にもらえる年金は月額11万3000円です。

現在、第1号被保険者の専業主婦が受け取れる年金が月額6万8000円のため、もらえる年金はその金額の約2倍となります。

第3号被保険者廃止に伴い働き始めるのであれば、将来もらえる年金額は増える可能性が高いでしょう。

4. 共働きを検討しよう

もしも第3号被保険者が廃止されると、片働き世帯は家計が苦しくなることが予想されます。そのため、共働きを検討してみてください。

共働きをすれば家計の収入が増えるだけでなく、老後にもらえる年金も増額となります。

もちろん、子育てや家事などに追われて働く時間を取れない世帯もあるでしょうが、ぜひ家事・育児をパートナーと役割分担するなど工夫ができないかを検討してみてください。

参考資料

苛原 寛