国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円です。

現代の日本では「年収400万円台」が一般的な年収とされていますが、給与が高いといわれている公務員の年収はいくらくらいなのでしょうか。

本記事では、「公務員の給与事情」について詳しく紹介していきます。

記事の後半では”公務員の退職金”事情についても紹介しているので、あわせて参考にしてください。

1. 国家公務員と地方公務員の平均給与はいくら?

公務員は、大きく分けると「国家公務員」と「地方公務員」の2つに分類されています。

  • 国家公務員:自衛官、裁判官、検察官、国会議員、大使など
  • 地方公務員:教員、役場職員、警察官、消防官、自治体議員など


国家公務員と地方公務員で給与水準が異なるため、本章ではそれぞれの給与を分けて紹介していきます。

1.1 国家公務員の平均給与

人事院の「国家公務員給与の実態」によると、国家公務員の平均給与は41万2747円でした。

1年間の平均給与の合計とボーナス(給与4.5ヶ月分)を合わせると、平均年収は約681万円となります。

冒頭でお伝えした日本全体の平均年収と比較すると、約1.5倍も国家公務員のほうが年収が高いことがわかります。

では、地方公務員の平均年収はどうでしょうか。

1.2 地方公務員の平均給与

総務省の「令和4年地方公務員給与の実態」によると、地方公務員の平均給与は下記のとおりです(国家公務員に準じてボーナスは給与4.5ヶ月分とします)。

  • 一般職員(一般行政職):31万5093円
  • 教育公務員(高等学校教育職):36万9752円
  • 警察職:32万5987円


上記から地方公務員の年収を試算すると、下記のようになります。

  • 一般職員(一般行政職):約520万円
  • 教育公務員(高等学校教育職):約610万円
  • 警察職:約537万円


国家公務員と地方公務員の年収を比較すると、国家公務員の年収のほうが高い傾向にあることがわかります。

では、年代別に見ると公務員の平均年収はいくらになるのでしょうか。