2. 新NISAで積立投資を行う際の注意点

メリットだけではなく、注意点も把握しておきましょう。

2.1 途中でやめない

保有商品の値動きが良くないなどの理由で、途中で売却したり、積み立てをやめたりするのは避けましょう。

タイミングによっては損失が発生するばかりか、積立投資のメリットを全く享受できません。

2.2 分散し過ぎない

積み立てる商品を増やせばリスクを抑えられますが、その分リターンも小さくなります。特に、投資信託は複数の資産や銘柄に分散投資する商品なので、過度な分散は必要ありません。

2.3 20年以上続けるのが理想

あくまでも過去のデータによるものですが、20年以上積み立てた場合の収益率は2~8%に収れんしており、1度も元本を割ったことがありません。

安定した運用成果を得たいなら、20年以上の投資計画を立てるのが理想です。

【写真1枚目/全3枚】長期投資の運用成果。写真2枚目以降では実際の「NISAシミュレーション」を見る

出所:金融庁「NISA早わかりガイドブック」

では、新NISAの積立投資シミュレーションを見てみましょう。

3. 「40歳開始or50歳開始」月5万円で積立投資シミュレーション

積立投資は、なるべく早く始めて長期間続けたほうが有利です。

では、65歳まで積み立てると仮定した場合、40歳で始めたケースと50歳で始めたケースとでは、どのくらいの差が生まれるのでしょうか。シミュレーション結果を見てみましょう。

※想定利回りはGPIFの運用実績である3.99%と仮定
※実際の運用結果を保証するものではありません

3.1 月5万円ずつ、25年間積み立てたケース

  • 5年:331万4109円
  • 10年:735万8610円
  • 15年:1229万4470円
  • 20年:1831万8137円
  • 25年:2566万9348円


40歳から始めた場合は、65歳まで25年間積み立てることができるので、運用益を含めた運用結果は2566万9348円となりました。

一方、50歳から始めた場合は15年間しか積み立てられず、65歳の時点で準備できた金額は1229万4470円です。

このように、積立期間が15年間と25年間では、運用成果に大きな差があることがわかります。

仮に、50歳から15年間の積立投資で、25年間積み立てたケースと同程度の成果を得たい場合は、毎月10万円以上の積立額が必要となります。

月10万円ずつ、15年間積み立てた場合のシミュレーション結果は以下の通りです。

月10万円・15年間

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

  • 5年:662万8219円
  • 10年:1471万7219円
  • 15年:2458万8940円

4. 積立投資を始めるなら早いほうがよい

今回解説したように、長期的な視点での積立投資は、価格変動のリスクを抑えつつ、複利効果を得ることができます。

長期間継続することが最も重要であるため、なるべく若いうちから積み立てを始めることが大切です。

長期的な投資計画を立て、新NISAで将来への準備を始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

加藤 聖人