2. 4月から何が値上げされる?

続いて、4月から値上げされる食品ジャンルをみていきましょう。

株式会社帝国データバンクの調査によると、4月の値上げ品目数として最も多かったのは「加工食品」で2077品目となりました。

2024年4月からは、ハム・ソーセージなどが一斉値上げされるほか、冷凍食品といった加工食品も値上げされます。

一例として、日本ハム株式会社は2024年4月1日より、家庭向け商品となるハム・ソーセージ、加工食品を計93品目値上げすると発表しています。

加工食品が単月で2000品目を超えたのは、2023年4月の2275品目以来であり、約1年ぶりとなります。

また、次いで多かった値上げ食品は「調味料」であり、369品目の値上げとなります。

値上げされる調味料として、だし製品やトマトケチャップ、唐辛子といった香辛料製品の値上げが目立ちました。

一例として、キッコーマン食品株式会社は、2024年4月1日以降から、トマト調味料やソース類の値上げを発表しています。

その他にも、酒類・飲料が287品目、菓子が73品目、2024年4月から値上げとなっています。

2024年も値上げは2023年と同様に継続されており、年間で最大1万5000品目前後の緩やかな値上げペースが続くことが想定されています。

3. 値上げは食品だけではない?4月から電気代も値上げに

新年度から約2000品目もの食品が値上げとなり、これだけでも頭を抱える人が多いかと思いますが、2024年4月から値上げされるのは食品だけではありません。

代表的なものとして「電気代」と「宅配料金」の値上げが挙げられます。

大手電力会社では、2024年4月から電気代の単価の改定を発表しています。

一例として、東京電力エナジーパートナー株式会社や九州電力株式会社といった電力会社が、2024年4月以降の電気代の値上げについて公表をしています。

また、電気代以外にも、ヤマト運輸や佐川急便といった宅配企業が宅配料金の値上げを発表しています。

具体的には、2024年4月1日から、ヤマト運輸で約2%、佐川急便で約5〜7%の値上げとなります。

2024年4月から始まる値上げは、食費だけでなく、電気代や宅配料金といった「生活に欠かせない分野」に及んでおり、家計への負担はますます重くなるといえるでしょう。

4. 値上げの春。家計の見直しをしておこう

本記事では、新年度から値上げとなる食品について、紹介していきました。

2024年4月から、2000品目以上の食品が値上げされ、食品以外にも電気代や宅配料金なども値上げされます。

値上げラッシュが続くこの春に一度、家計の見直しをして値上げに対応できるようにしておきましょう。

参考資料

太田 彩子