3. 台湾人が感じる「日本人と台湾人の違い」

大きな話題を呼んだ「丁寧すぎる日本の張り紙」。

投稿主の@end2048さんに、台湾の友人の言葉を聞いたときの心境を聞いてみると、「普段気にも留めない日本語が、中国語母語話者の目にはこんな風に映るのか、と興味深く感じた。また、はじめと最後はいらない、と言いながら実際に手で隠して見せる様子に、友人のユーモアを感じた」と話してくれました。

投稿の反響を知った友人は「ここまで議論が盛り上がるとは思っていなかった、文化の違いは多くの人の興味を引く話題なのだろう」と驚いていたそうです。

台湾の友人が感じる「日本人と台湾人の違い」についても聞いてみると、「日本人は本当に礼儀を重んじるのだと思う。台湾人にも礼儀がないわけではないが、たとえ店の通知がそっけないものでも、すんなり受け入れることができる。ポストへのリプライなどを見ていると、日本人は、通知を見た人の感じ方を気にかけているのだとある。私の感覚では、店の休業はそこまで申し訳ないことでもないし、通知が日本ほど丁寧な言葉遣いでなくてもかまわないと思っている。日本の丁寧な言葉遣いは、互いに気持ちよく過ごすためのものなのだと思う。しかも今改めて通知の写真を見直してみると、かなり早い段階(※投稿の写真が撮影されたのは2月4日)で通知を出していることも見て取れる」とのこと。

4. 日本と台湾の基本情報を比較

ここからは、日本と台湾の基本情報を比較します。日本の推計人口は約1億2550万人(2021年)で、面積は約37万7975k㎡。人口密度は336人/k㎡となります。

台湾はというと、推計人口約2386万人で、面積は九州よりもやや小さい約3万6014k㎡。人口密度は、日本の倍近い651人でした。

主要都市の人口を調べると、東京都(特別区部)が約973万人で、横浜市・約377万人、大阪市・約275万人。日本では、全部で12の都市が人口100万人を超えています。台湾は、新北が約405万人で、高雄・約277万人、台中・約265万人、桃園・約219万、台南・約184万人、彰化・約122万人。全部で6つの都市が人口100万人超え。

最後に両国のGDPを見てみましょう。日本のGDPは約562兆円(2022年)に対して、台湾は約108兆円。日本の方が5倍以上高い数値となっています。

5. 海外旅行の際に、街中の張り紙を探してみるのも…

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「丁寧すぎる日本の張り紙」について紹介しました。

ちょっとした張り紙や注意書きにもその国らしさが現れているとは興味深いですね。

海外旅行にでかけた際には、街中の張り紙に注意を向けてみるのも楽しいかもしれません。

参考資料

小野田 裕太