2月13日は「NISA」の日。NISAとは、個人の資産形成を支援するために2014(平成26)年に始まった「少額投資非課税制度」です。

人生100年時代、自分の力で資産形成をすすめていくことが重要視されています。

国税庁が公表した「令和4年分 民間給与実態調査」によると、日本の2022年平均年収は458万円。自身と比較してドキッとした方もいれば、胸をなでおろした方もいるでしょう。

円安やエネルギー価格の高騰が大きな話題となっている昨今、物価上昇に頭を悩ませる方もいるかと思います。しかし、平均年収は30年ほど大幅に上がっておらず、長らく400万円台のままとなっています。

家庭環境や理想のワークライフバランスとの兼ね合いにもなりますが、老後の資金づくりは早めに進めておきたいもの。

そんな需要も相まって、2024年1月から新たにスタートした「新NISA」への注目度は高まりつつあります。

今回は、最新の意識調査結果を踏まえながら、積立投資で「月5000円」積み立てたときの期待できる結果をシミュレーションしてみました。

1. 【老後資金】最新の意識調査データをチェック!

キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスを開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』が「2024年 老後資金の意識調査」を実施。

社会人の男女を対象に、お金の使い道や価値観についての調査を実施しました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:現在職を持つすべての社会人(20歳代~50歳代)
  • アンケート母数:男女合計600名(全国)
  • 実施日:2024年1月3日~1月9日
  • 調査会社:株式会社ライボ
  • リリース公開日:2024年1月29日

1.1 将来どうなる? 老後資金に対して「不安がある派」は82.3%

社会人660名に聞いた【老後資金の不安】約8割の回答者が不安あり

出所:株式会社ライボ『Job総研』「2024年 老後資金の意識調査 報告書」

同調査の回答者全体の660人に老後資金への不安有無を聞くと「不安がある派」は82.3%。過半数を大きく超える結果となりました。

その内訳は「とても不安がある」32.9%、「不安がある」25.0%、「どちらかといえば不安がある」24.4%。なかでも強い不安を抱える割合の大きさが浮き彫りとなっています。

では、その不安のワケは、一体なにから生まれているのでしょうか。

1.2 年金の有無、生活費の増加……老後資金に不安を抱くワケ

【老後資金の不安】社会人660名に聞いた「不安のワケ」

出所:株式会社ライボ『Job総研』「2024年 老後資金の意識調査 報告書」

不安があると回答した543人に聞いた理由を紐解いてみると「年金の受給有無」が68.3%で最多。次いで「物価高騰による生活費の増加」が54.3%、「健康保険や医療費の増額」が50.3%という回答でした。

こうした不安を少しでも解消するには、いまの暮らしを現状維持しながら何かしらの手を検討するのもよいでしょう。

今回は、少額からスタートできる「新NISA」を例に考えていきましょう。