3. 新NISA「月3万円・25年間」年利1~6%までシミュレーション

参考までに、「月3万円・25年間」を年利1~6%までシミュレーションしてみましょう。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとにLIMO編集部作成

3.1 「月3万円・25年間」をシミュレーション

  • 年利1%:約1022万円
  • 年利2%:約1166万円
  • 年利3%:約1338万円
  • 年利4%:約1542万円
  • 年利5%:約1786万円
  • 年利6%:約2079万円

上記のように、運用状況に応じて25年後の資産額が大きく変わります。

「老後2000万円問題」の2000万円を目安として毎月3万円の積立投資を行う場合、40歳から65歳までの25年間であれば6%で運用できれば達成できることになります。

25年間、ずっと6%で運用できる可能性は決して高くありません。

6%の利益を得られる運用が期待できるものは、6%の損失を被る可能性もあることを考慮しておきましょう。

ただし、新NISAを利用した積立投資は、積立預金では期待できない利益を得られる可能性があります。

老後に向けた資産形成において有効な手段の一つとなるでしょう。

さまざまな選択肢があります。自身のご意向にあうものを見つけて、資産を増やしていけると良いでしょう。

4. 安心した老後(セカンドライフ)に向けて早くから備えを

今回のシミュレーション結果をみると、貯金と投資で同じ金額、同じ期間を寝かせた場合大きな差が出ることがわかりました。

長引く低金利、止まらない物価上昇を加味すると運用を活用することはむしろ必要不可欠と言ってもいいでしょう。

想定利回りと目標金額によっても変わりますが、スタート年齢が早ければその分必要積立額は少額で抑えることができます。

冒頭にも触れたように、もちろん運用にはリスクがつきものですが、時間を味方につけることでリスクを軽減させる効果もあります。

将来に向けた資産づくりには早めの準備が大切です。できることからひとつずつ始めていきましょう。

参考資料

笹村 夏来