2. 多肉植物を安全に冬越しさせるコツ

多肉植物の冬越し

多肉植物の冬越温度は種類によって異なるが、明るく風通しの良い場所に置くのが大切。夜間は外気温が伝わりやすい窓際から離す。写真はそのイメージ画像。

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2.1 冬越し温度をチェックする

「冬越し温度」とは多肉植物が健康な状態で冬を過ごせる最低温度のこと。冬に生長する冬型多肉植物の中には冬越し温度が高めの植物もあれば、春秋型でも寒さにめっぽう強い植物もあります。

冬越し温度が低い植物は、冬でも屋外で育てることが可能。それぞれの種類で温度が異なるため、あらかじめチェックしておくことが大切です。

2.2 明るく風通しのよい場所に置く

屋外で育てる場合は日がよく当たる暖かいところに。室内に置くときは窓辺などの明るい場所で、タップリ光を当ててあげましょう。日光不足になると徒長して形が崩れます。

風通しが悪いと株元が多湿になって根腐れすることも。ときどき窓を開けて空気を入れ替えたり、天気のよい日中は外に出して日光浴も兼ねたりするとよいでしょう。

2.3 水やりによる多湿に気をつける

多肉植物における水やりの注意点

控えめな量を水やりする多肉植物。

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冬の水やりは控えめにするのがポイント。生育中の冬型多肉植物であっても多湿は禁物です。鉢の土がカラカラに乾いてきたら、鉢底から出るまでタップリと。緩急をつけた水やりを心がけましょう。

春秋型には月に1回程度、休眠中の夏型の水やりはストップします。水やりのタイミングは葉のシワをチェックして、しんなりしてきたかどうかを目安にするのがオススメです。

2.4 気温の変化に注意する

室内に置いているので大丈夫…と安心していると、夜の急激な冷え込みで植物が傷んでしまうことがあります。屋外で育てられる品種でも、寒波で気温が氷点下になると耐えられません。

夜間は外気温が伝わりやすい窓際から、少し離れた場所に移動しましょう。外に置いている鉢は室内に取り込んだり、高い位置に置いてビニールなどを掛けたりすると安心です。