【いまの年収別】老後の収入はどれくらいになる?

大企業と中小企業の目安退職金を紹介しましたが、老後は年金も受け取ります。そのため、老後生活を考えるにあたっては、退職金による貯蓄のほかにも年金受給額のシミュレーションが重要です。

年金受給額は現役時代の平均年収によって大きく異なるため、以下の条件で平均年収ごとの年金受給額をシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 20歳~64歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受給開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの目安年金受給額

平均年収 年金受給額の目安

  • 300万円 月13万3000円
  • 400万円 月15万円
  • 500万円 月17万2000円
  • 600万円 月19万3000円
  • 700万円 月20万9000円
  • 800万円 月22万6000円
  • 900万円 月24万9000円

平均年収300万円の会社員と平均年収900万円の会社員とでは、月にもらえる年金の差は11万6000円です。年間で139万2000円、20年間にすると2784万円の差にもなります。

そのため、中小企業への転職でスキルを上げて年収を大幅にアップさせることができれば、老後の生活面から考えても中小企業への転職はメリットが大きいでしょう。

今後も退職金制度が続くかはわからない

大企業と中小企業の退職金について解説しましたが、将来においても今の退職金制度が続くかはわかりません。最近は「終身雇用」という考え方が薄まり、転職が当たり前の時代になっています。

退職金制度の廃止または縮小を検討する企業も出てくるかもしれません。そのため、特に若い世代が退職金に頼ったライフプランを組むのはリスクが高いです。

「中小企業への転職でスキルアップをして高年収を目指す」、「退職金以外に自分で資産運用を始める」など、退職金に依存しない老後への備えを検討してみてください。

参考資料

苛原 寛