老後2000万円問題というワードを耳にした方も多いのではないでしょうか。
ただし、実際に2000万円貯めれば老後生活は安泰と言えるのかは疑問が残ります。その世帯がどのような生活を送るのかによって、足りるかどうかは変わるからです。
では、70歳代以上の世帯で2000万円以上の貯蓄があるのはどのくらいの割合なのでしょうか。
年金より支出が上回る場合、その赤字を貯蓄でカバーする必要があります。
今回は、あまり知られていない「70歳代の赤字事情」に迫ります。
1. 70歳代以上「貯蓄2000万円超」の世帯は何パーセントなのか
まずは総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」より、70歳代以上の貯蓄額を見ていきましょう。
70歳代以上の平均貯蓄額は2411万円です。
ただし、貯蓄がたくさんある層がいると、平均額は吊り上がる傾向にあります。
現在貯蓄高ごとの世帯数も見ていきます。
執筆者
シトラスコミュニティ短期大学経済学部・ワシントン州立大学人類学部卒業後、株式会社ニトリへ入社。接客、数値管理のノウハウを学ぶ。その後、ジブラルタ生命保険株式会社、ほけんの窓口グループ株式会社へ入社し約2000世帯の相談に携わる。自身の経験からも保障と貯蓄のバランスを重視している。現在は個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、TLC(トータルライフコンサルタント)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。