【日経平均株価】4カ月半ぶりの高値圏で、年初来高値を更新する勢い 2023年11月17日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比160円79銭高の3万3585円20銭となりました。

主要な上値メドを突破する勢い

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線と75日移動平均線を回復したことから、先週はこれを維持できるかどうかがポイントでした。

実際には、週初は若干もみ合ったものの、15日（水）には、窓をあけて上昇するとそのまま大きな陽線となりました。その後は週末まで高値圏を維持しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。ローソク足の実体が25日線、75日線から大きく上放れています。25日線が75日線の下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されようとしています。

さらに楽しみなのは、直近の上昇により、主要な上値メドを突破しそうなことです。10月13日の高値（3万2533円）は大きく超え、8月1日の高値（3万3488円）も超えました。直近の節としては、9月15日の高値（3万3634円）、6月19日の高値（3万3772円）がありますが、あとわずかに迫っています。これらを超えるようであれば、今年に入っての上値抵抗線をすべて抜けることになります。年初来高値の更新にも期待がかかります。

ちなみに、このあたりを抜けてくると、週足、月足といった中長期の足でも目立った節がありません。なので、抜けると日経平均の最高値（終値ベースで3万8915円）まで視野に入ってきます。それだけに3万7000円～3万8000円あたりを抜けるのにはパワーがかかるかもしれませんが、抜けてしまえば下値支持線に替わる可能性があります。大いに楽しみです。