厚生年金「月額10万円未満」と「月額20万円以上」受給者数はどちらの割合が多い?
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年金は老後の生活において非常に重要な収入の柱です。
そんな年金の受給額については、あらかじめ把握しておくことが重要です。
いざ受け取ってみて、初めて自分自身の受給金額を知るのは、考えただけでもドキッとしますね。
思っていたよりも多く受給できる場合は特に問題はありませんが、その逆だと老後生活が非常に苦しくなってしまう可能性があります。
老後を迎えてから資産を形成するのは、運用年数的に非常に困難です。
そういった意味でも、事前に自分の年金受給額をある程度把握しておくべきでしょう。
今回は、厚生年金の受給額が10万円未満と20万円以上の人ではどちらの割合が多いのか、確認していきたいと思います。
1. 厚生年金の平均月額はいくら?
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、シニア世代の厚生年金の平均月額を見ていきます。
なお、以下の厚生年金の月額には、国民年金(老齢基礎年金)が含まれています。
厚生年金の平均受給額は14万3965円(男性:16万3380円、女性:10万4686円)でした。
平均月額だけを見ると、多くのシニアが月額10万円超の厚生年金を受給しているような印象を受けますが、実際はどうでしょう。
厚生年金の受給額は現役時代の収入や年金加入期間により決定する仕組み上、個人差も大きいので、年金月額1万円刻みの受給権者数より実態を深掘りしていきましょう。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士
大阪市立大学経済学部卒業後、教育業界を経て、メットライフ生命保険株式会社、株式会社ほけんのぜんぶ入社。生命保険販売を通じ、FPとして主に子育て世代の資産形成や老後資金準備に関するコンサルティングをおこなう。専門用語を使わず丁寧で分かりやすいアドバイスが強み。現在は個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)、宅地建物取引士の資格を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)