25日線、75日線で上値を抑えられ下落

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線を回復したことから、先週、これを維持できるかどうかがポイントでした。

実際には、週初16日(月)に窓をあけて下落するとそのまま大きな陰線となりました。17日(火)・18日(水)は窓をあけて上昇して寄り付いたものの、十字線のような形になって続きません。むしろ、週末には再度窓をあけて下落してしまいました。

今後の展開はどうなるでしょうか。中期的に見ると、現状は6月19日の高値(3万3772円)を始点とする下降トレンドラインの中にあります。上下を繰り返していますが、チャネルの上限と下限の範囲での動きです。ただし少し気になるのはそのチャネルの幅が次第に開いていることです。方向感が出しづらくなっています。

先週は下落したものの、このチャネルの下限にまでは達していません。直近の押し安値である10月4日の安値(3万487円)を割り込むと、チャネルの下限を超えてしまいますので注意が必要です。逆にこのあたりに近づくと押し目買いが入ることも考えられます。

今週まずは25日線、75日線を回復できるかどうかが注目されます。直近の戻り高値である10月13日の高値(3万2533円)を超えるようであれば、チャネルの上抜けにも期待できます。

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参考資料

下原 一晃