PwCあらた有限責任監査法人とPwC京都監査法人の合併

2023年6月1日、あらたは京都との統合に向けた協議を開始したと公表している

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ともに同じPwCのメンバーファームであるため、Purposeも共通している。

また、監査業界では、人的資本や気候変動対策を記載する、サステナビリティ関連開示情報の保証業務(著者注:「経理の状況」に対してと同様に何らかの保証をすること)を担うことが想定されることや、テクノロジーを用いた監査の更なる高度化が求められることなど、監査法人を取り巻く環境が大きく変化することが見込まれている。

両法人の強みを活かすことで、統合して規模を拡大することが高品質の保証サービスを提供できるとしている。

各社概要

PwCあらた有限責任監査法人

  • 設立:2006年6月1日
  • 人員:3006名(2023年6月30日時点)
  • 売上高:609億8100万円(2022年7月1日~2023年6月30日)
  • 主要顧客:トヨタ自動車株式会社(東証プライム、7203)、ソニーグループ株式会社(東証プライム、6758)ほか、トヨタ傘下企業、ソニーグループ傘下企業など

PwC京都監査法人

  • 設立:2007年3月19日
  • 人員:443名(2023年6月30日時点)
  • 売上高:69億9000万円(2022年7月1日~2023年6月30日)
  • 主要顧客:KDDI株式会社(東証プライム、9433)、ニデック(旧:日本電産)(東証プライム、6594)、京セラ株式会社(東証プライム、6971)、任天堂(東証プライム、7974)

京都の主要顧客を見て、驚かれた方もいるのではないか。

準大手監査法人ながら、多くのグローバル企業の会計検査人を担当している。

おわりに

2023年12月より、4大監査法人の名称が変更となる。

17年の歴史がある「あらた」の名が消えて、「PwC Japan有限責任監査法人」となる。

参考資料

石川 貴康