Rさんの投資の考え方
Rさんはイデコの運用についてはどのように考えているのでしょうか。
「イデコは手数料がかかることなくスウィッチングができるので、都度、投資信託を入れ替えたり、一時的に運用商品を売却して現金ポジション(元本確保型の定期)を増やしています。」
相場が上がっても下がっても積立投資をするのが定石かと思っていたので、驚きです。
「ITバブル崩壊やリーマンショック後など、株式市場が暴落するときには約半分くらいにはなるので、相場の見方で現金比率を管理するようにしています。大きく下がれば、現金ポジションを使ってまた買えばいいですから。」
イデコやつみたてNISAは積立投資だけをしておけばいいかと思っていましたが、調整されているのですね。
「つみたてNISAは毎年投資の枠が決まっており、一度売却するとその枠は再度使えないので、積立投資をしておけばいいと思います。イデコは資産内であれば自由に売買可能なので、機動的に対応しています。現金ポジションのコントロールは個人投資家の醍醐味ですよ。」
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。