株価、10年来高値更新。トヨタ1Q、販売台数増で営業利益が1兆円超へ半導体需給の改善に加え生産性向上により、すべての地域で前年同期から販売台数が増加

トヨタ自動車のセグメント情報

当第1四半期の決算短信では、個別の報告セグメント情報については割愛されている。

2023年7月31日、同社は中国での電気自動車（EV車）等の現地研究開発を強化すると発表した。

具体的施策としては、中国子会社・研究開発拠点で立ち上げる開発プロジェクトに、現地中国メーカーとの合弁会社の人材を投入する。EVを中心に変化の速い市場で受け入れられる製品を迅速に開発する狙いがある。

中国市場は、電気自動車（EV車）の普及が進み、かつ発展スピードも他地域比較で群を抜いている。そのため、人材を強化・集約することで、中国市場でのさらなる競争力の強化を目指す。

【図表3】

同社は配当予想を公表しておらず、当第1四半期決算においても依然として非公表のままであった。前期は、1株あたり、上期に25円、期末に35円の、合計60円を剰余金配当として行っている。好決算が継続すると、増配の見込みが出てくるであろう。

2024年3月期第1四半期連結決算の発表前となる、2023年7月31日の終値は2386円であった。

2023年8月1日、当第1四半期連結決算の発表を受けて、年初来安値を更新した2386円が終値となった。

2023年8月2日も続伸して、13：59には2549円となり、年初来高値を更新、さらには10年来高値も更新した。2023年8月2日の終値は、前日より57円高の2502円となった。

石川貴康