パチンコ、ゴルフの「平和」に何が起きているのか?
ゴルフ事業は低迷する遊戯事業の不振を補えるか
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パチンコ、パチスロ機とゴルフ事業を手掛ける平和
平和は、遊戯機事業(パチンコ機、パチスロ機)とゴルフ場運営を手掛ける東証1部上場企業です。
2017年3月期の売上高は1,862億円、このうち58%が遊戯機事業、42%がゴルフ事業でした。また、営業利益は365億円、営業利益率は約20%と高い採算性を確保しています。
事業別の消去・全社費用控除前の営業利益率は遊戯機事業が27%、ゴルフ事業が14%となっており、とりわけ遊戯事業の高い採算性が目立ちます。
冴えない株価パフォーマンス
このように採算性が比較的高い同社ですが、最近の株価パフォーマンスは今ひとつ冴えません。
直近の株価は、今年3月の年初来高値から約3割程度下回った水準にあり、過去1年間の騰落率も▲7%下落とTOPIXの+23%上昇を大幅に下回っています。
では、なぜ株価が冴えないのか。そのことを探るために、会社側による2018年3月期業績予想を見てみたいと思います。
2018年3月期は減収、減益予想
2018年3月期の会社予想は、売上高が前年比▲6%減、営業利益が同▲12%減と減収、減益予想となっています。売上高については2期連続の減収予想、営業利益は3期連続の減益予想になります。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。