建売住宅では、完成した建物を内覧して判断するケースが大半で、間取りは基本的に変更できません。
間取りや周辺環境などが理想の建売住宅に出会えるとベストですが、どこかで妥協する必要が出てくることも多いでしょう。
建売住宅の内覧だけでは、なかなか生活のイメージがしにくいのも難しいポイントです。
建売住宅を購入した人は、実際に住んでどのようなところに不便を感じたり後悔したりするのでしょうか。
そこでこの記事では、神奈川県で4200万円の建売住宅を購入した30代夫婦に、住んで不便に感じたこと6選をお話いただいたので紹介していきます。
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建売住宅の平均は4212万円
国土交通省は2023年5月19日、令和4年度住宅市場動向調査の結果をとりまとめました。
こちらによると、建売住宅の購入費用は、平均で4214万円という結果でした。
多額の資金が必要となる建売住宅の購入で後悔しないためにも、実際に建売住宅を購入した人の体験談をぜひ参考にしてみてください。
ここでは、神奈川県で建売住宅を購入した30代夫婦が、住んで不便に感じたこと6選を紹介します。
建売住宅の不便1. 洗面所が自由に使えない
「洗面所を通らないとお風呂に入れない間取りのため、誰かがお風呂に入っていると、他の家族が洗面所を使えないことが不便です」とご夫婦は言います。
注文住宅の場合は、洗面所と脱衣所を分けて設計できますが、建売住宅の場合は間取りを変更できません。
対策としては、洗面台と脱衣スペースの間に、ロールスクリーンやパーテーションなどの設置を検討しましょう。
建売住宅の不便2. キッチンのコンセントが少ない
「キッチンにコンセントの数が少なく、電化製品を複数同時に使うことができません。料理の段取りが悪くなってしまうため、コンセントがもっとあれば良かったです」とご夫婦は言います。
コンセントの数が少ないと、思うように家電などが使えず不便を感じることが多くなります。
内覧時にはコンセントの位置や数を確認し、少なければ追加オプションで増設をするのもひとつの方法です。
建売住宅の建築工事前や工事中の場合は、コンセントの位置や数を変更できる可能性があるため、販売会社に確認すると良いでしょう。
建売住宅の不便3. パントリーの位置が不便
「パントリーはあるものの、冷蔵庫などを置くスペースから離れているので、料理の動線が長くなってしまい効率が悪く感じます」とご夫婦は言います。
家事は毎日する必要があり、家事動線が悪いとストレスを感じやすいでしょう。
そのため、内覧の際は生活動線や家事動線などを、なるべく具体的にイメージしながら確認することが重要です。