50歳代から老後資金を準備する方法2選

50歳代から老後のお金を用意するのは遅い、と思う方もいるかもしれませんが、計画的に準備していけば一定の資産がつくれます。

以下に紹介する方法を参考にしてみてください。

1. 日々の支出を見直す

お金を貯める環境づくりには、まず日々の支出を見直しましょう。

最初に行いたいのは「固定費の見直し」です。

格安スマホに切り替える・不要なサブスクを解約する・保険を見直す・車はカーシェアリングを利用する・低金利の住宅ローンに切り替える、などの方法が考えられます。

食費や娯楽費は削りすぎるとかえってストレスが溜まり、我慢の限界が来て散財する…といった悪影響が出てしまうこともあります。

調味料だけは良いものを購入して美味しい料理を作ったり、娯楽専用の貯金をして家族旅行を計画したりするなど、メリハリを持たせると長続きしやすいですよ。

2. 年金の繰下げ受給を検討する

繰下げ受給とは、本来65歳から受け取れる年金の支給開始時期を遅らせて、年金額を増やす方法です。

繰下げ受給を利用すると1月当たり0.7%が増額できます。また、支給開始時期は66歳〜75歳の間で1月単位で選択できます。

出所:日本年金機構「老齢年金ガイド 令和5年度版」

繰下げは老齢基礎年金・老齢厚生年金それぞれ選択可能です。

どちらも一緒に繰り下げるか、一方だけ繰り下げるかを決められます。

ただし以下の点に注意が必要です。

  • 加給年金額や振替加算は受け取れない
  • 他の公的年金(遺族年金など)は増額の対象外
  • 年金額が増えるので、医療・介護保険や税金の負担が増える
  • 繰下げ請求を遺族が代行することはできない