年末調整の書き方は?ポイントを押さえよう

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ここまで、年末調整で受けられる所得控除を紹介してきました。ここからは、年末調整の書き方のポイントを説明します。紹介した控除をしっかり受けるためにも、参考にしてください。

年末調整の書類は次の3種類があります。

  • 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  • 給与所得者の基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書
  • 給与所得者の保険料控除申告書

また対象になる場合、「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」もあります。

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の氏名欄は、必ず記入する点に注意しましょう。氏名・個人番号・住所・生年月日・世帯主・続柄・配偶者の有無を記入します。

なお「あなたとの続柄」では、世帯主に対して自分が何にあたるかではなく、あなたに対して世帯主が何にあたるかを記入してください。

給与所得者の基礎控除申告書兼偶配者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書

基礎控除を受けるには必要な書類です。本人の合計所得金額や、配偶者の合計所得金額を記入します。基礎控除を受けるには必要な書類ですから、配偶者控除等を受けない場合でも、基礎控除申告書の欄のみを記入して提出する必要があります。

給与所得者の保険料控除申告書

保険料控除申告書は、「生命保険料控除」「地震保険料控除」「社会保険料控除」「小規模企業共済等掛金控除」の欄に分かれています。生命保険料控除には旧制度と新制度がありますが、合計保険料をそれぞれ計算します。申請書の下部にある計算式にあてはめて出た金額を記入しましょう。保険会社から送られてきている「控除証明書」を忘れず添付してください。