日経平均株価は、5日線を割り込み軟調な展開へ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

足元では、過去に売買が積みあがっている2万8300円~2万8400円付近が下値サポートになっていることから、このあたりを維持できるかどうかがポイントでした。

しかし、先週は週初2022年8月29日に、大きく窓をあけて下落して寄り付くと、そのまま長い陰線となって、このあたりを一気に突破し下落してしまいます。

5日移動平均線も割り込みました。その後は5日線に上値を抑えられるような形で下落し、終値ベースで2万8000円台を回復することができませんでした。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

直近のチャートの形は悪くありませんでした。長い間、上値を抑えられていた6月9日の高値(2万8389円)および、3月25日の高値(2万8338円)付近を突破し、さらに下値サポートラインになっていました。

そこを先週に再度割り込んでしまったことから仕切り直しといったところです。

今週まずは心理的節目となる2万8000円、さらには2万3000円~2万4000円の節を再び突破できるかどうかが注目されます。

逆に現在下げ止まっている25日線付近を割るようであれば注意が必要です。

心配なのは、すでに、2022年6月20日~8月17日までの上昇の半値である2万7370円付近まで近づいていることです。「半値戻しは全値戻し」が警戒されます。

下原 一晃