不動産投資は「安定的な資産運用」なのか

そんな不動産投資ですが、「収益が安定的」と言われることも多いです。

自分が賃貸物件に住むことをイメージするとわかりやすいのですが、その物件を借りている限り、毎月定額の賃料を支払うこととなります。

これは不動産の所有者(投資家)からすると、定額の収益が定期的に計上されることとなり、将来のシミュレーションもしやすくなります。

しかし、リスクも少なからずあります。

上記の安定収益は、あくまで「賃貸契約が継続している期間」にのみ限った話です。

引っ越しなどを通じて借りる人がいなくなってしまえば、その間は賃料収入がなくなってしまいます。

また、不動産価格も変動します。

不動産の価値は景気動向や金利動向、地域の人口推移など、様々な要素の影響を受けます。

保有期間中はあまり意識しないかもしれないですが、売却を検討した際には、不動産価値を鑑定してもらうこともあるでしょう。

その際、想定外の価値が算出される可能性もあります。

普段は安定した継続収入を得ている分、この点の意識が薄れ、「最後の最後で思わぬリスクを認識して動揺してしまう」といったケースもあるのではないでしょうか。