古今東西、「義母とうまくいかなくて・・・」というお嫁さんの話はよく聞きます。じゃあ、実の母との関係はどうでしょう?

筆者は、世の中必ずしも円満な母娘ばかりではないような気がしています。結婚をきっかけに、今まで気付かなかった実母の本性を知ることもあるでしょう。今回は、そんな3つのエピソードをご紹介していきます。

「つわりは怠け?」

妊娠をきっかけに知った、実母の本音

妊娠をきっかけに、派遣社員として働いていた会社をやめたRさん。理由は、つわりがあまりにもひどかったから。

「とても仕事なんて続けられない状況でした。家事もままならなくて、すがる思いで母に電話をしたんです。そうしたら、まさかの言葉が返ってきました」

つわりの重さは人それぞれ違うもの。でも、どうやらRさんの実母はそれほどつらくなかったようで…。そのせいか、思いがけないことを言われてしまったといいます。

「母は、『つわりなんて怠けているだけでしょ。私なんか、お腹が大きい中誰にも助けてもらえずに、おばあちゃんに文句を言われながら家のことをがんばっていたのよ。つわりなんて考えている暇がなかったわ』と言っていました。たしかに、祖母と母はあまり仲が良くなかったのですが。今言わなくても…と思ってしまいました」

結局Rさんは実母に頼ることができず、つわりの期間をなんとか乗り切ったそう。一番頼りにしていたつもりの実母に、あっけなく突っぱねられた形となり、Rさんは複雑な気持ちだった、といいます。

「たしかに普段から、『あなたは嫁姑と同居もせず、好きに生活できていいわね』と言っていました。冗談だと思っていましたが、あれは本心だったのかもしれません。それ以来、実母とは距離を置くようにしています」