意外と知らない、宝くじのあれこれ

夢が膨らむ、宝くじ。しかし、買って楽しむだけではなく、意外とその世界は奥深いものなのです。そこで本章ではその歴史を始め、意外と知られていない豆知識をご紹介しましょう。

宝くじの歴史

世界におけるその歴史は古く、なんと約2000年前のローマ時代にさかのぼるといわれています。日本での起こりは1624年頃(一説には1575年)。摂津国(現大阪府)の箕面山瀧安寺で、正月の参拝客が唐びつの中に自分の名前を書いた木札を入れ、寺僧がキリで突いて当たった人に福運のお守りを授けたのが始まりとか。はるか昔の人たちも「自分が当たったら嬉しいな」と胸をときめかせたのかと思うと、ほほえましいですよね。

宝くじの日

「く」「じ」の語呂合わせで、9月2日は「宝くじの日」。1967年に、時効当選金ゼロを目指して定められました。この日はハズレ券を対象にした「宝くじの日お楽しみ抽せん」が行われます。

宝くじ収益金のゆくえ

宝くじの売上金は、どのように使われているのでしょう。「宝くじ公式サイト 収益金の使い道と社会貢献広報」をもとに、以下にご紹介します。

当せん金として当せん者に支払われる(46.5%) 
収益金として発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められる(38.2%) 
印刷経費、売りさばき手数料(14.0%) 
社会貢献広報費(1.3%) 

上記内訳からもわかるように、約4割が収益金としてさまざまな分野で活かされています。例えば、東京都では「子育て推進交付金」「待機児童解消区市町村支援事業」「公園・街路整備」「都立学校校舎改築等」に使われるなど、その社会貢献度は大きいといえるでしょう。私たちが買った宝くじのお金が社会の役に立つのであれば、ハズレてしまっても少し心が温まるような気がしますよね。