結婚生活が上手くいかないと、特に女性は「結婚前に分からなかったの?」「人を見る目がない」「離婚は自己責任だ」などと言われます。しかし周囲の既婚女性からは、「結婚して初めて夫の借金を知った」「結婚後にモラハラが始まった」「30代になって親戚付き合いの大変さがよく分かった」という声も聞こえてきます。

厚生労働省の人口動態統計によると、初婚の平均年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳(2018年)。つまり、20代のうちに一生添い遂げることを前提に相手を見極めることになるわけですが、実際うまくいくのでしょうか。

結婚はギャンブル? してみなければ分からない

イチローが先生となり質問に答える『おしえて!イチロー先生』では、イチローが「結婚ってギャンブルですから」と答える場面があります。”ギャンブル”の意味するところは、結婚して初めて分かることが多いということです。

結婚後に現れる本性には、モラハラやDV、浮気や借金癖といった厄介なものもあります。日本に多いと言われるセックスレスについても、実際にセックスレスの当事者にならなければその苦しみは分からないでしょう。

特に結婚前に分かりにくいのが義実家との関係。「夫は義母の味方で、自分はいつも『我慢してくれ』と言われるばかりで疎外感を感じる」という声は良く耳にします。筆者も結婚後に義父が義母を怒鳴る場面を見るようになったり、夫は親の意見優先であることが分かるようになりました。

一方で「義母はサバサバしていてこちらの生活に干渉してこないし、ご飯はお惣菜でも気にしない人でラク。共働きでフルタイム正社員だけど、こういう義母だから気にならずに同居できる」という人もいます。

「結婚=生活」ですから、生活してみなければ相手の本性は分からないもの。その意味で、確かにギャンブル性は高いと言えるでしょう。