育児中のママにとって、ワンオペ状態は負担が大きくストレスがたまるもの。「夫の協力があれば…」「もう少し早く帰って来てくれたら助かるのに…」と思っている方も多いのではないでしょうか。

ところが、夫がなかなか職場から帰宅せず、妻がイライラを募らせている家庭も少なくありません。妻たちの不満や、夫の協力を得るコツを聞いてみましょう。

家にまっすぐ帰らない「フラリーマン」とは?

2019年4月にスタートした「働き方改革」によって、残業時間を短くしようという取り組みが増えてきました。その一方、まっすぐ帰宅せずフラフラと寄り道をするケースも見受けられます。このような「フラフラと寄り道しているサラリーマン」は、2007年出版の『「上司が読める」と面白い』(PHP文庫、著:渋谷昌三)のなかで「フラリーマン」と表現されました。

フラリーマンの立ち寄り先は、居酒屋などの飲食店だけではありません。2019年にSMBCコンシューマーファイナンスが実施した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」では、仕事帰りの寄り道先として最も多く挙がったのが「コンビニ」(59.9%)でした。次いで多かった回答は、本屋(31.8%)、居酒屋・バー(19.4%)、家電量販店(18.2%)という結果になっています。

「会社の付き合いで飲み会に…」というより、自らの意志でフラフラしている様子が感じられますね。少しでも家事や育児を手伝ってほしいと思っている妻が、腹立たしく感じてしまうのも無理はないのかもしれません。

「フラリーマン」の夫に限界を感じる「ワンオペ妻」の不満

夫の帰りが遅いせいで、長時間に渡って1人で育児と向き合っている妻たちも多く存在します。そんなワンオペ妻たちのなかには、体力面も精神面も限界寸前のケースも。そんな彼女たちの不満を聞いてみました。

・「私が初めての子育てに奮闘しているのに、夫は毎日寄り道ばかり。どうやら、夜遅くまで営業している家電量販店や本屋をフラフラしているみたいです。どうして『早く帰って育児を手伝おう』という考えに至らないのか、不思議でたまりません」

・「夫が帰ってくるのは、いつも夜の10時過ぎ。子どもを寝かしつけた後に、『お腹空いた』と言いながら帰ってこられると、どっと疲れが押し寄せます。私の気持ちが想像できないのでしょうか」

・「小さな子どもがいると、ゆっくり食事することさえできません。それなのに、夫はしょっちゅう飲み会に行っています。『これも仕事のうち』と説明されても、こっちは納得できません」

夫を脱「フラリーマン」させるためにできること