なおにゃむさんは、「言語発達遅延」という発達障害をもつ小学4年生のまっきーのお母さん。今年の夏に家族で田舎に帰省した際、サービスエリアでの食事中に、2歳ぐらいの子が手づかみでパンを食べながら肘をついていて、お母さんに「お行儀が悪い!」と怒られている光景を目撃しました。それを見たなおにゃむさんは、「手づかみといえば…。」と、まっきーが小さかったころのことを思い出しました。

まっきーが、まだ発達障害であることが判明していなかった2歳のころの話です。当時のまっきーは、指に力が入りにくいのか、スプーンやフォークがうまく握れず、両手で茶碗を持つということすらもできませんでした。なので、食事は、いつも、パパかママが手伝って食べさせていたのです。

なおにゃむさんは、「そんなものかなあ」と思って食べさせていましたが、その事をママ友に話すと、みなきょとんとした表情で、「何それ」という反応を示します。人によっては、「それって、すごい過保護に見えちゃうよ。」という注意も…。

さすがに気になって、小児科の先生に相談しましたが、小児科の先生には「まきおくんは、手でつまんで、お菓子を食べることはできるんですよね?だったら発達障害ではありませんよ。」とのこと。でも、小学校入学前、「普通級」か「支援級」かを決めるために受けた就学相談では、相談員に「鉛筆を持つ手に力が入りにくい点が問題視されている、とだけお伝えしておきます。」と、手指の動きについての指摘を受けてしまいます。

実は、発達障害児の特性のひとつとして、「手先をうまく使うことができない。」という点があげられるそうです。つまり、身体を動かす機能の発達が遅いために、力の入れ方がよくわからず、「ものを持つ」「手先を使う」といったような動作に影響が出てしまうと言われているのだとか。例えば、子どもでいえば「スプーン、フォーク、箸を使う。」「鉛筆を持って文字や絵を書く」ということがうまくできない、といった具合なのだそうです。

「今になってみれば、小児科の先生も、就学相談の相談員さんも、どうしてそんな言い方をしたのかがよくわかります。でも当時は、同年代の子と同じようにフォークや鉛筆を上手に握ることができないということを、親としてどう捉えたら良いのかがわからなくて、とても不安でした。」と、語るなおにゃむさん。今では、お箸を使って麺類を食べたり、硬筆展で支援級代表になるほど指圧のあるまっきーの姿に、ゆっくりだけど、でも日々成長しているということを、しみじみと感じるとのことでした。

「まっきーの発達障害アルアル日記」、また次回もお楽しみに。

ご注意:本記事は発達障害と診断されたお子さんを育児中の方の体験記であり、発達障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。

【マンガ記事】まっきーの発達障害アルアル日記

言語発達遅延という発達障害で支援級に在籍中のまっきーとママのなおにゃむさんの育児日記。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない、イレギュラーの連続の中で、まっきーに癒されながら子育てをするなおにゃむさんの本音が満載です。

つづきを読む

これまでのお話

なおにゃむ