有給休暇の取得は、労働者に与えられる当然の権利。本来、罪悪感も、遠慮も、取得の理由も要りません。心置きなく休暇をエンジョイし、有意義なものとするにはどうすればいいのでしょうか。

属人的業務をなくそう!

職場での自分の仕事を「自分にしかできない」と思っていると休めません。できるだけそういった仕事を減らしておくことをおすすめします。自分の仕事を、ほかの誰かが代行できる体制にしておくのです。自分がいるときに、その誰かに頼んで覚えてもらいましょう。

みんな忙しいから頼めない……と思うかもしれませんが、お互い様でクリアすれば、解決できるのではないでしょうか。ほかの人の仕事も積極的に関わり、自分が代行できるようになっておけば、周りも有給休暇を取りやすくなるはずです。

有給休暇でやることを決める

有給休暇を取り慣れていない人は、いきなり休みが増えても、時間をもてあますかもしれません。何をすればいいかがわからない…では、もったいない休みになってしまいますね。

家族サービスはどうでしょう? 自分のためだとなかなか思いつかないという人も、家事、育児、旅行など、家族と一緒に過ごす時間を考えると、いろいろと浮かぶのではないでしょうか。仕事の日が忙しい人ほどおすすめです。

また、有給休暇を副業にあてる人も増えています。そのときの収入アップだけでなく、スキルアップも可能なので将来的な収入アップも期待できます。

有休中の給与はどうなっている? 計算方法を確認しよう

休みが取れるのはいいけれど、給料への影響が心配…という人も多いでしょう。本来、有給休暇とは、名前のとおり給料付きの休暇です。どのような計算方法になるかは、企業ごとに異なります。

労働基準法に定められた企業の選択肢は以下の3つです。

①所定労働時間で、1日あたりの通常給与(時給)をあてはめる
②平均賃金:直近3ヶ月の給与総額を総日数で割って1日分を算出
③標準報酬日額:あらかじめの労使合意が得られた額

企業がどの項目を採用しているかで、有休1日の給与額はかなり違ってきます。出勤したときの給与より低くなるものもあるでしょう。社内全員、同じ条件が適用されているはずなので、しっかり確認しておきましょう。

おわりに

罪悪感があってもなくても、義務となった有給休暇の取得。どうせなら休暇を楽しみ、有意義な時間を過ごしたいですよね。そのためにも、仕事のやり方や休暇の使い道を改めて考えてみてはどうでしょうか。また、給与がどのように計算されるかが心配な人は、会社に確認しておきましょう。

LIMO編集部