語学力アップや新しい知識の習得以外に、社会人留学だからこそ得られるものをいくつか挙げてみました。

・職務経験を積んだ上で勉強するので、知識に深みを持たせられる
・日本と他国のビジネスの違いを肌で感じられる
・日本のことを改めて客観的に見ることができる
・キャリアアップにつながることがある
・働き方など、自分の価値観を見つめ直すきっかけになる

もしかしたら新しい知識の習得に関しては、若い学生の方が有利だなと思うことがあるかもしれません。しかし、経験を重ねたアラフォー世代だからこそ得られるものもたくさんあるのです。「こんなはずじゃなかった」とならないために
アラフォー世代の留学のメリットを色々と挙げてきましたが、それを物にするかはすべて自分次第。

語学や新しい知識の習得は、若い頃と比べて何倍も努力する必要がありますし、意識しないと日本人ばかりに囲まれた生活を送ってしまう可能性もあります。留学期間が終わったときに、「結局何をしに来たのだろう」とならないためにも、留学前そして留学中も「留学で何を成し遂げ、その後にどう活かすのか」の具体的な目標を持つことが大切です。

目的意識を持つことで、留学中の生活は自ずと変わってきます。例えば、「MBA(Master of Business Administration)を取得して、今よりも年収の高いポジションを狙いたい」人と、「異国の地でリフレッシュしたい」人では、学習や交流など何に時間とお金をかけるかが異なるでしょう。

また、一口に留学と言っても、MBAをはじめとした大学院進学や語学留学、趣味を極めるための留学、インターンシッププログラムなど内容も期間も様々なものがあります。目標を成し遂げるためには、どのような形の留学が必要かも、しっかりと考えましょう。

まとめ

学生の頃と比べて、大人になってからの留学は大きな決断です。それなりのお金もかかりますし、時間だってとられます。会社を休んだり、辞めたりしていくとなると、その期間は無収入です。また、語学力や新しい知識を身につけたからといって、必ずしも現職よりも条件の良いポジションに就けるとは限りません。

だからこそ、アラフォー世代の留学にはそれなりの覚悟と目的意識が必要なのです。「行って良かった!」と思えるような留学を目指しましょう。

華山 あずさ