「ダムカレーは不謹慎」記事が炎上、度を越えた「不謹慎狩り」にうんざり

ビジネス、今日のひとネタ

みなさんは「ダムカレー」をご存じですか? ダムカレーとは、ごはんをダムに、カレーを貯水に見立てたカレーのことで、全国各地のダム施設でPR商品として人気を集めています。

ところが、先日、このダムカレーが不謹慎だ、という記事が建設系のサイトに投稿され、ネット上で多くの批判を呼びました。

ダムカレーは建築関係者への侮辱!?

発端となった記事では、ダムカレーが災害を連想させるとして、ダムカレーは「施工管理技士に対する侮辱」と書かれています。

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しかし、多くのダムカレーは、もともとダム周辺地域の飲食店などが地域の活性化を目指して作ったものです。黒部ダムカレーに至っては、黒部ダムの建設現場で作業員が楽しみにしていたカレーが、昭和40年代から「アーチカレー」として提供されています。

そもそも、食べ物である以上、破壊せずには食べられません。まして、「○○を連想させるから不謹慎」という理由が通れば、キャラクターを模した食べ物はもちろん、東京タワー、スカイツリーといったランドマークをモチーフとした食べ物もすべて不謹慎ということになってしまいます。

盛り上がる揶揄

ネット上では、「ダムカレーが不謹慎なら……」と、活火山を模した「噴火カレー」「噴火ケーキ」や「噴火饅頭」、断層を模した「活断層カレー」といった「不謹慎グルメ」が挙げられ、おもしろおかしく揶揄されています。また、

「黒部ダムカレーが食べたいがために、往復2万5千円かけて黒部ダムレストハウスまで行ったんだぞ!」
「不謹慎だというイチャモンに屈するな!」

と、ダムカレーを盛り上げるような投稿も多くあります。加えて、火元となった記事に対しては、

「くだらなさすぎて笑った」
「なんでもかんでもケチつけりゃいいってもんじゃない」
「すぐ被害者アピールしてくる人、ホント面倒くさい」

と、うんざりしている人も数多く見られました。

似たようなことは他にも……

中には、ダムカレー批判と同類のものとして、NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん』の喫煙表現に対し、受動喫煙撲滅機構が抗議をした件を挙げている人もいます。こちらは、ドラマ内での喫煙シーンに対して団体が「テロップなどで謝罪を」と申し入れた、という出来事です。

また、持病のある人がファミリーレストランで薬を飲もうとしたところ、隣席の子連れ客に、「人前で薬を飲むなんてマナー違反だ!」と強く注意されたというツイートが3万2000回以上もリツイートされました。このような「単なる個人の嗜好」とも思えるようなクレームが、まるでまっとうな意見のような顔をすることは、最近ではよく見られる光景となりました。こうした昨今の風潮を含めて、

「『俺は気に食わん!』なら尊重しても良いけど、『不謹慎だ! 社会的に許されない!』って言われるとちょっとアレよね…」
「好き嫌いと善悪は別のものであるべき」
「テレビ局や番組スポンサーがこれに似たようなクレーマーに屈したせいで、最近のテレビはどんどんつまらなくなってるよな」

と、多くの人が辟易しているようです。

ネットでの「クレーム」は見るのも御免?

また、こうした話については、

「こんな取るに足らないようなものにいちいち反応してたらきりがない」
「炎上すらせずに片隅でひっそりやっててほしい」

と、どうでもいいような話題に注目が集まること自体に嫌気がさしている人も少なくありません。些末なクレームには取り合わないのが一番なのかもしれませんね。

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参考記事

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。