生命保険の本来の役割は、「自分の身に何かがあったときの遺族保障」がメインというものでしょう。その意味では、終身保険の存在は認めるとしても、養老保険であれば、掛け捨て型の「定期保険」といわゆる資産運用を自分で行うことの組み合わせていけるのではないかとお考えの方もいるかもしれません。

生命保険は、年末調整などでご存知の方も多いかと思いますが、生命保険料控除があります。生命保険は所得控除があるので非課税枠を限界まで活用したいですが、以前と比べて非課税枠を活用できる資産形成制度が充実してきています。たとえば、NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)などがあります。そうした制度も活用してきたいものです。

非課税枠を活用できるiDeCOが使える方は「ほったらかし貯蓄」を

「iDeCo(個人型確定拠出年金)」で取り扱われている金融商品は投資信託だけではなく、定期預金、年金保険などの金融商品もあります。このように一部元本保証型の金融商品もあります。

iDeCoでは、先ほどもコメントしたように非課税枠を活用できるメリットがあります。ここではiDeCoの非課税メリットの詳細については触れませんが、老後資金を形成したい方にはメリットのある制度です。

生命保険も年払いも含めて定期的な払込金が必要となりますが、iDeCoでも毎月掛け金を決めて預貯金や金融商品への投資が可能です。投資の場合には時間分散の効果を享受することができます。まさに「ほったらかし投資」です。

また、iDeCoだけではなく、先ほどふれたNISAや「つみたてNISA」も非解税枠を活用することができます。もっとも、つみたてNISAは金融庁が厳選した投資信託のみとなります。

貯蓄性保険の良さも頭に入れながら、非課税枠を活用した投資も検討してみるとよいかもしれません。

参考サイト

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部